驕る自民党は久しからず
新聞のテレビ欄に目を移すと、大河ドラマは7時15分から8時までだ。都知事選のNHK選挙速報は8時から9時までの1時間しかない。これでは、都知事選の投票締め切り時間は、8時までだから開票作業が始まる前に報道は終了してしまう。愚生が自治会長をしていた頃に、衆議院の総選挙があった。その時、依頼されて地区の投票立ち合い人という役を預かった。建前上、手慣れた市役所職員より立場が上なので、投票箱に鍵をかけて、タクシーで開票作業場の体育館まで運ぶ。そして、鍵を開けて投票箱を手渡す。要するに、投票終了時からすぐに開票が始められるわけではなく、1時間程度は遅れる。NHKのテレビ欄を見れば、期日前投票の出口調査で既に当選者はわかっているようだ。組織の支援もなく、一人で戦った小池百合子氏の圧勝なのだろう。東京都民の見識の高さだ。いくら、安倍首相や都連会長の石原ノビテルが自民党候補者を応援しようが、都民はそんなものに影響は受けない。東京という都市は、地方からのお上りさんで形成されている。そのせいか、地縁や血縁は地方都市と違い幅を利かさない。政党や団体が支援したところで、大勢に影響を及ぼさない。実際、愚生が電機労連の組合員だった頃、職場には社会党支援議員のポスターやビラが撒かれていたが、一度も推薦候補に投票したことはなかった。自民党は、「驕る平家は久しからず」という諺を学ぶべきだ。自民党の議席など、国民が思い上がって勝手な振る舞いをしていると見なせばすぐに激減するだろう。民進党を他山の石とすべし。小池氏は、当選後に大阪維新のような地域政党をつくるという。今回、都議連の傍若無人を見て、来年の都議選では、東京都民は自民党籍の都議を一掃するだろう。改めて東京都民の良識に敬意を表したい。
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