大手三社のシェアが減るとは思えない
総務省の指導で、携帯大手が他社から乗り換えた新規契約者の端末代を実質0円とする大幅な値引きが減った。一方、携帯電話の販売代理店は、客のスマホの購買意欲が落ち、販売台数が激減したという。これに対応するため、大手各社は中古スマホの買い取り価格を上げて割引を行っている。どうも、いたちごっこになっているようだ。そこで総務省は、今度は回線貸出料を下げて、格安スマホ業者やMVNO事業者を支援するという。貸出料が下がれば、格安スマホ事業者の負担が減って経営基盤が強化でき、利用者が支払う通信料金が安くなる効果も見込めるからだ。愚生などは、数年前にauがiphoneに参入した時に、二年縛りでただ同然の価格でスマホを手にした。その後、二年経ち、ほっておけば通信料金は大幅に上がることを知った。いろいろ調べてみた結果、安くするには他社に乗り換えるしかないことが分かった。しかし、家電話の回線までauから他社に変えるのは面倒だし、こんなことはいつまでも続けていられないと思った。結局、高くてもsim freeのiphoneをアップルから直接購入して、MVNO業者と契約した。中古スマホを売却したため、実質5万7千円で購入できた。24月で割ればスマホの価格は2,375円/月くらいだ。家でwifi接続が多い愚生には、3G/月で十分なため、1600円/月(税抜き)のMVNO業者と契約した。かみさんのガラケーも、1700円/月支払っていたため、zenphone maxを二万円二千円で購入して、愚生の契約でsimを一枚追加したため、1,100円/月(税抜き)ですんだ。また、家電話もauからso-netEUROにしたため、1000円/月安くなった。ただし、愚生の家には、これまでの経緯でNTT,KDDI,so-netと三本の光ケーブルが引かれている。まったく、無駄なことだと思いつつも、事業者競争の激しさを思い知った。総務省の言うように、自分の使用形態に合わせて、MVNO業者を利用すればかなり安くできる。ただし、自分でsimを調達して挿入した場合、問題が起きればある程度は自分で検証しなければならない。通信機器に疎い人にはおっくうなことだ。こう考えると、回線貸出料が下がったからといって、すぐに大手三社のシェアが減るとは思えない。どんな形態でMVNO業者を利用しようが、大手三社の独占状態の通信網を使うしかないからだ。
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