将棋プロ棋士は労多くて益の少ない職業
日本将棋連盟第59回奨励会三段リーグ戦において、藤井聡太三段が四段昇段を決めた。藤井聡太三段の四段昇段年齢は、加藤一二三九段の14歳7ヶ月の記録を5ヶ月更新し、14歳2ヶ月で史上最年少プロ棋士誕生となった。過去の中学生棋士といえば、加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治三冠(王位・王座・棋聖)、渡辺明竜王の四名しかいない。この四人とも、A級棋士まで上りつめたタイトル保持者だ。藤井四段といえば、奨励会に時代にも2015年、2016年の詰将棋解答選手権チャンピオン戦で2年連続優勝している。藤井聡太新四段に大きな期待がかかる。そのプロ棋士という職業だが、難関のわりに勝たなければ稼ぎは少ない。現在のプロ棋士の人数は160人程度だ。そのプロ棋士の平均は年収700万~800万ぐらいだといわれる。最下位の方となると年収は400万程度だ。対局料や賞金収入が1000万円を超える棋士は、約10%しかいない。 つまり、ほとんどの棋士は年間1000万円以下の収入だ。プロ棋士になっても、勝てなければ収入が若いサラリーマン並みしかない。少し古い資料だが、年収順位の上位20名は以下の通りだ。愚生のような勤め人から見ても、厳しい職業だと思う。製造業、大学卒の管理職生涯賃金が、2.5億円といわれる。これに比べると、羽生さんに続く上位5名程度の大先生を除けば、大変な職業の割には生涯獲得金額が少ない。好きでやっているから、収入を云々いうのは不適当かもしれないが、労多くて益の少ない職業だ。愚生のような凡人は、趣味で将棋をやっていることが一番いい。
【棋士の年収】
羽生善治 二冠 9,886万円
渡辺 明 竜王 8,365万円
久保利明 二冠 4,659万円
森内俊之 名人 3,371万円
丸山忠久 九段 2,643万円
深浦康市 九段 2,145万円
木村一基 八段 2,052万円
広瀬章人 七段 2,005万円
佐藤康光 九段 1,920万円
郷田真隆 九段 1,679万円
三浦弘行 八段 1,650万円
橋本崇載 八段 1,498万円
山崎隆之 七段 1,405万円
屋敷伸之 九段 1,333万円
豊島将之 六段 1,286万円
谷川浩司 九段 1,220万円
佐藤天彦 六段 1,148万円
藤井 猛 九段 1,107万円
高橋道雄 九段 1,088万円
糸谷哲郎 六段 1,035万円
【生涯獲得金額】
羽生善治 22億1343万
谷川浩司 10億4788万
佐藤康光 8億6033万
森内俊之 7億5999万
渡辺_明 5億0820万
中原_誠 4億5771万
丸山忠久 4億4367万
郷田真隆 4億2333万
藤井_猛 4億0018万
森下_卓 3億2966万
深浦康市 3億0004万
久保利明 2億9892万
高橋道雄 2億6245万
三浦弘行 2億1895万
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