教科書では習ってこなかった日本の現実
昨日、釧路からの便で帰ってきた。羽田に着いたのが午後の10時前と夜が遅かった。知床や旭岳(大雪山)、釧路湿原などを回った足早の旅行だったので多少疲れた。しかし、以前の商用で行った北海道といえば、夜はアルコールつけで二日酔いの記憶しかない。そういうせいか、札幌の雪まつり、阿寒湖や網走も当時の印象は薄い。しかし、今回は旅行目的で行ったことと、使い慣れた一眼カメラを携帯したこともあって充実していた。やはり、出張と旅行は同じ目的地に行っても、印象はかなり異なるものだと思った。アイヌ系の人々の古式の踊りなど見ると、教科書では習ってこなかった日本のもう一つの現実を知る。北海道は、多くの屯田兵によって開拓された。この屯田兵制度の背景には、士族の失業対策があったそうだ。廃藩置県で廃業の憂き目にあった士族に、兵という誇りを持たせながら自活の道を与えたとのことだ。それにしても、北海道の農業道路は、主要道路でなくても地平線までまっすぐ伸びている。原生林の開墾は、容易でなかったことだろう。その環境に適した人しか住めなかったようだ。那須の開拓農民の血を引く人たちと同様なのだろう。北海道には体型的に、骨太でがっしりした女性が多いような気がした。今回の旅行で、一つだけ残念なことがある。それは釧路空港で食べた醤油ラーメンだ。あんな不味いものを、高い値段で売るなと言いたい。正麺の醤油カップラーメンの方が、遥かに美味しい。
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