老後破産は、年収の高い人に増えている

そのために良い方法は給与から天引きされる財形貯蓄や金融機関の自動積立定期預金の利用だという。さらに、私的年金の一つ「確定拠出年金」の活用も効果的という。ここでいう貯蓄など、わざわざ言われなくとも理解できる。しかし、愚生が思うに今の金利水準で定期預金など意味があるのだろうか。それに確定給付年金ならわかるが、確定拠出年金とくれば、将来いくらもらえるかも怪しい。利回りの確実なREITや株式配当への投資の方が安心な気がする。
次に借金はするなというが、当たり前だろう。住宅ローン以外は借金しないのが鉄則だという。愚生のようなお上りさんで、借金をしないで住宅の取得などできるはずはない。愚生の友人の中にも、バブル期に住宅を取得して、退職金で完済した人は多い。バブルという自分自身では、どうしようもない被害は、後からならわかるが、予見は極めて難しい。いまさら、当時の日銀総裁の馬鹿な政策が原因だと言っても後の祭りだ。ただ、記事の中で共感できたことは、不動産価格は右肩上がりではない。というより、少子高齢化で需要が減るだろうから、住宅価格のデフレはさらに続くだろう。地方都市の住宅価格に限らず、都内でも一部を除けば同様だろう。愚生の友人でも、自宅はともかく、バブル期に相続税対策でアパートを建てた。ところが、バブル崩壊で資産価値が下がり、評価額が借金より少なくなったという例を知っている。ところで、一番興味深かったのは、老後の足かせになるのは、教育費を使い過ぎた結果、貯蓄ゼロの人は多いという箇所だ。確かに、小・中・高と公立高校に通わせ、塾にも行かせずに大学(できれば国立大学)へ自宅通学させれば金はあまりかからない。投資効果が悪いのは、学費に多大なお金をかけた末、子どもから「自分の夢を押し付けないで」と恨まれるのは、踏んだり蹴ったりだ。この点については、愚生は優等生だった。F社に勤務していたせいで、学歴など何の役にも立たないことを知った。子供の人生は、それぞれ自分とは別のものだと割り切っていたため、期待はしなかったし、希望もなかった。期待された子供にとって、ありがた迷惑になる。人に期待などしないで、欲することは自分で成し遂げるべきだと思っていた。こう考えると、愚生も薄日の当る道を歩んだ気もする。そして自己満足できることは、愚生に野心がなかったことと、自らの才がないことを認めているからだろう。「私の見ている世界は私が造りだしたもの。」という、A Course in Miracles(ヘレン シャックマン著)の中にある言葉を思い出す。
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