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2016年10月 7日 (金)

今後はコンピューターソフトが定石を作る?

Img_7183 日本将棋連盟は、将棋会館で行う公式戦で、対局室へのスマートフォンなどの電子機器の持ち込みや対局中の外出を禁止する規定を設けた。発覚すれば除名を含む処分の対象というから、非常に厳しい通達だ。近年のコンピューターソフトの棋力向上がプロ棋士の能力を上回ったことが一因だろう。要するに、コンピューターソフトの進化で、対局中の棋士のカンニング防止策だ。同連盟に一部棋士から何らかの規制を求める声が寄せられていたというから、実際に不正が行われていたのだろう。今回の決定について、第一人者の羽生善治棋聖は「将棋界は性善説で成り立っているが、そうとばかりは言っていられない時代になったのかなと思う」とコメントした。山崎叡王がコンピューターソフトPonanzaに二連敗したことから考えれば、既にA級順位参加棋士(上位トップ10のリーグ戦)程度の棋力がある。今後は、日進月歩で棋力がアップするコンピューターソフトに、プロ棋士は勝てなくなるだろう。愚生のようなへぼ将棋しか指さない者でも、対戦相手は何時もコンピューターだ。スマホを使って病院での待ち時間に対戦できる。相手は機械だから待ったを快く受け入れてくれる。そして、負けても文句を言わないことが良い。愚生の棋力は、大金を払って日本将棋連盟から頂いた免状ほどはないだろうが、確実に向上したような気がする。コンピューターソフトの能力向上により、これまで定石とされてきた多くの手順が見直されるだろう。そして、今後はコンピューターソフトが定石を作っていく。あまり進み過ぎて、先手必勝の定石など発見したならば、プロ棋士は飯の食い上げとなる。大変な時代になったものだ。

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