何かの署名を頼まれると、
成年後見制度という制度がある。本人に判断能力がなく、介護などのサービスや施設への入所契約などを本人に代わって代行する。そして、成年後見人に与えられる代理権範囲は、財産に関するすべての法律行為とある。要するに、法律的行為を本人に代わって行う。このため、後見人となった弁護士なのどの犯罪も多い。元岡山弁護士会所属の弁護士が、成年後見人として預かっていた財産など、計22件で総額約9億円を着服していた。元東京弁護士会副会長も、成年後見人として管理していた、精神障害のある女性の預金4244万円を着服し、業務上横領罪に問われた。貧すれば鈍するというか、お金が絡むと平生は誠実だと思われた人もつい魔が差すのだろう。こう考えると、弁護士だろうと親族だろうと、うかつに信用などできない。愚生も、勤め人時代に海外ビジネスに携わったが、契約時には必ず法務部を通してチェックしてもらった。万が一を想定する癖がついたのだろうか、私事でも慎重になってしまった。親類で疎遠だった人から何かの署名を頼まれると、ついその動機を疑ってしまう。とくに、虚言壁がある人の場合には、猜疑心が一層強くなる。そういう性格のせいか、なんら自ら悪いことをしていないのに、不条理に非難される。悲しい限りだが、しょうがないとあきらめている。
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