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2016年10月16日 (日)

電通の事件は会社ぐるみの殺人だ。

 Icon175x175 電通に勤めていた入社二年目の女子社員が過労を苦に自殺した。これに対し、武蔵野大学の教授が「残業100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」などとインターネット上に投稿していたことが批判を呼んだ。この長谷川秀夫教授という人は、企業の実態など知らないのだろう。経歴を見れば、東芝やコーエー、ニトリの財務部や執行部員を経て武蔵野大学の教授に着任している。企画や開発、営業などの直接部門の経験はない。間接部門である財務畑しか歩いていない。愚生の記憶でも、歳を重たり、肩書きが付くと、調子に乗って暴言を吐いたのだろう。厚生労働省が過労死リスクの高まる「過労死ライン」として示している時間は、残業80時間だ。しかし、実際に仕事が苦痛で過労死に結びつくかは、時間そのものより環境も大きく影響する。今回の女子社員は、精神的に追い詰められて自殺した。心臓まひや脳卒中という外的要因ではない。自殺直前の2カ月に、友人や母親らにメッセージには、「遺書メールに誰を入れるか考えていた」「休日返上で作った資料をボロクソに言われた。もう体も心もズタズタだ」「眠りたい以外の感情を失った」「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」と苦しみがつづられている。そして、社員寮の4階から投身自殺をした。愚生が思うに、人事管理をすべき上司は、一体何をしていたのかと言いたい。新聞によれば、上司から「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」と言われるなどと暴言を浴びせられている。そして、お前の残業時間は、無駄だという発言もあった。電通では、職場の上司に立つ人に、その肩書きに見合った教育を施しているのかと問いたい。その部署の仕事がうまく捗らないからといって、部下の個人攻撃をすることはパワハラだ。この上司は馬鹿としか言いようがないが、そういう社風を放置している社長も糞だ。電通の社員手帳に掲げられている社訓というものがあるらしい。その一つが以下の訓示だ。
「取り組んだら『放すな』、殺されても放すな、目的完遂までは。」
馬鹿なことを社訓に掲げている。時代錯誤も、いい加減にしろと言いたい。そもそも、死んでしまえば終わりだ。馬鹿も休みやすみ言え。電通の社長は、自らの責任を明らかにすべきだ。愚生の勤務したF通は、管理職試験は厳しくヤクザな会社だった。しかし、管理職としての人事教育は厳しくさせられた。今回の電通の事件は、自殺ではない会社ぐるみの殺人だ。

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