ニコンがリストラで1千人規模の削減
ニコンは、半導体製造装置事業のリストラで1千人規模の人員削減を発表した。愚生は、半導体回路を形成する露光装置などは日本のお家芸だと思っていた。しかし、その分野の優位性はすでに終わっていたようだ。技術を開放して外部の研究機関やレンズなど部材企業と連携する「オープンイノベーション」の手法で、オランダのASMLが圧勝していた。「光学」と「精密」という分野は、ニコンやキヤノンの独壇場だと思っていたが、そうではなかった。つくづく、愚生の知識が陳腐化していることを思い知らされた。この分野で競争ができないとなると、ニコンにとっては深刻な事態だ。三菱財閥系のニコンは、グループ各社との競合を避けるため事業領域は、キヤノンと比べ非常に狭い。市場が縮小するカメラ事業も足を引っ張るだろうから、今後の企業活動は極めて厳しい。愚生が高校時代に写真部に属していた頃は、親父に買ってもらったニコンのニッコールレンズは、自慢の一つだった。社会人になってからも、ボーナスを叩いてニコンF3をかった。デジタル一眼レフカメラでも、1000万画素のD60を購入したニコン派だった。デジタル分野の企業収益の浮沈の速さには驚かされる。デジタル化は、家電や半導体では先進国の開発・設計会社、アジアの受託製造会社の水平分業が進んだ。自前主義にこだわった日本企業は開発のスピード感を欠き、競争力を失っていった。ニコンも、日立やソニー、パナソニックなどが歩んだ道に今直面している。そういえば、関西家電三社で残っているのはパナソニックだけだ。白物家電と言えば、パナソニックと日立以外は、すべてアジアの企業に売却されてしまった。ニコンの属する精密業界でも、キヤノンは露光装置の先端品の開発から手を引き、医療用の画像診断装置や監視カメラの分野で大型買収に踏み切った。富士フイルムはヘルスケア分野を強化し、構造転換に成功している。ニコンは、今後は医療機器や産業機器を成長分野と位置づけるが、この領域は日本の先発企業との厳しい戦いがある。ところで、愚生のデジタルカメラは、何回か買い替えて今はソニーα7を愛用している。時代の流れなのだろうか。
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