店員にとっては売った金額が彼らの査定
昨日は、小旅行に備えてデジタル一眼カメラを充電した。いつも思うことだが、写真を撮る前は浮き浮きした気分だ。しかし、撮った写真を後から見てガッカリすることが多い。愚生は、高校時代は写真部員だった。腕に自信がない分、当時から機器だけは最新の物を揃えた。還暦を過ぎ、多少お金に余裕ができたせいか、屁理屈を言いながらカメラをよく買い替える。行きつけのヨドバシカメラの店員には、一度お客さんの写真を拝見してみたいと嫌味を言われる。愚生は、半年も経たずにカメラを買い替える上顧客だと自負している。愚生には、撮った写真が評価の対象だろうが、カメラ屋の店員にとっては売った金額が彼らの査定のはずだ。写真の上手い下手を問われると不愉快になる。ところで、コンパクトデジタルカメラは、完全にスマホに取って代わられた。ニコンやキヤノンのようなデジタル一眼カメラで稼いでいた会社までも、撮像素子の技術革新の早さに振り回されている。当初、アナログカメラからデジタルに移行する際に、撮像素子の大きさをフィルムと同じ大きさにできる半導体技術がなかった。そのため、小さいサイズの撮像素子が登場した。その一つが、多くのミラーレスカメラで採用されているAPS-Cサイズだ。ただ、愚生のような年老いたカメラファン層を繋ぎとめるには、「35mmフルサイズ」感覚の肌合いが合わなくてはならない。どうしても、頭の中で焦点距離感覚と合わない「APS-Cサイズ」は使いづらい。老舗のニコンやキヤノンは、レガシー資産を維持するために、最高級品の一眼レフには「35mmフルサイズ」、一眼ミラーレスは「APS-Cサイズ」と位置つけた。これは、ファインダービューはアナログの光学で、写真はデジタルで撮るという方式だ。しかし、有機ELディスプレイパネルの高速化で、光学ミラーも不要となってきた。ついに、ソニーは一眼ミラーレスでも、過去の一眼レフ資産を捨て「35mmフルサイズ」を採用した。このような技術革新の遍歴で、一眼カメラの方式は安定しない。引退した団塊の世代だろうか、公園や川べりに一本百万円もする望遠レンズを覗いているのをよく見かける。退職金で散財して買った高額のカメラだろうか。彼らは、技術革新がもたらすカメラの陳腐化を、悲哀をもって感じているだろう。因みに、先走りの愚生のカメラと言えば、一眼ミラーレス「35mmフルサイズ」を使用している。
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