歳をとっていて良かったというような社会
先日、横浜市の市道で、87歳男性運転の軽トラックが、集団登校中の列に突っ込み小学一年生が死亡した。逮捕された容疑者は、自宅を出た後、翌朝に事故を起こすまで、「どこをどう走ったか覚えていない」と説明している。昨日も、立川市の国立病院機構災害医療センターの敷地内で83歳女性の運転する乗用車に、歩行者2人がはねられ死亡した。容疑者は、入院中の夫を看病するため、車で病院に通っていた。警視庁立川署によると、「ブレーキをかけたが止まらなかった」と話しているが、現場にブレーキ痕はなく、同署はアクセルとブレーキを踏み間違えたとみて、事故原因を調べている。両事件とも、過失と言うよりは高齢者の運転技術の低下からだ。人がいない群馬県や栃木県の道路ならともかく、東京や横浜では、歩行者は頻繁に行き来する。このような、道路では自分にミスがなくても接触事故が起きる率は高い。ましてや、80歳代ともなれば、判断能力や俊敏さも失われている。偶然というより、必然の事故だ。しかし、田舎では交通手段がなく車がなければ生活できない地域も多い。そういう場所は、過疎地だろうから道路に人もいないだろう。線引きは難しいかもしれないが、少なくとも東京・神奈川(横浜・川崎)あたり在住のお年寄りの免許更新は止めるべきだ。80歳代以上の運転免許者の免許更新には、実技試験を取り入れることも一案のような気がする。免許の返上は、本人の同意が必要だから、試験を受けてもらって納得して頂くしかない。いずれにせよ、事故に遭った肉親は、怒りを何処にぶつければいいか判らない。高齢者や容疑者に痴ほうが進んでいた場合、過失はあっても故意ではないだろうから。高齢化社会に向けてコンパクトシティなど、先駆的な取り組みを進めている自治体もある。そうはいっても、都市計画を立てたからといっても、実現は簡単にできるものではない。日本社会の将来を覗けば、社会保障費や年金問題も含めて悩ましいことばかりだ。歳をとっていて良かったというような社会では、将来が思いやられる。
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