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2016年12月 2日 (金)

博打や投機と投資の違い

Onnatobakushi  東京外国為替市場で、円相場が1ドル=114円台後半まで急落した。トランプが次期大統領に決まってから、円は3週間で13円以上下落した。ドルが売られたことは、利益や損失を確定するための、既存のドル買いポジションの解消だ。そうでなければ、新規のドル売りポジションの形成になる。今回の円安は、FXを手掛ける個人投資家(ミセス・ワタナベ)によるドル買い急増があったという。大統領戦前は、トランプが勝てば円高、クリントンならば円安と言われていた。トランプ円安に対して、いずれは円高に戻ると踏んで、個人投資家は逆張りのドル売りで対抗した。ところが想定外の円安の長期化で、ドル売りポジションの解消(ドル買い円売り)を行った。つまり、個人投資家の損失確定のドル買い戻しを行なったことで、いっそうの円下落に拍車がかかった。こうなると、経済の動向とは関係なしに、ドル・円の需給だけの問題で為替が動く。実際11月30日には、ドル売りポジションの解消が進んだようで売り持ち高が縮小した。円安に対して、ドル売りで立ち向かった個人投資家は、誤算の連続で大損したようだ。今後のドル・円の為替動向は、投資家がいっそうの損失確定のドル買い戻しをするかにかかる。FXをやっていなければ関係はないとはいえ、為替が円安に動けばドル換算で割安となる輸出関連株が上昇する。その結果、日経平均の株価は上昇する。反対に、動きのいい輸出関連銘柄に乗ろうとする短期投資家に、資金需要のため売却される株もある。どうも為替も株も短期的な売買は、博打というか投機だ。為替同様に、株の売買も短期的には企業業績より需給に引っ張られる。そうはいっても、長期的には株価には、いずれ企業業績が反映される。野村総研の調査では4人に1人が「投資はギャンブル・博打である」と答えたという。ギャンブルとは、勝負事にお金を賭けて、勝者が一定割合の配分を受ける。ただし、その配分額は賭け金の総額のうち、場の運営料を取った後の金額だ。宝くじなど、主催者は52%も取る。確率論で考えると、賭けを続けていくうちに必ず損になる「マイナス・サム」だ。一方、株式や為替のFXなどは、誰かの利益が、ほぼ誰かの損失になる「ゼロ・サム」ゲームだ。これ行う投機家は、投機の対象とする資産の価値の増減などはどうでもよい。つまり、株や為替の短期売買は、もっぱら資産価格の変動のサヤを抜くのが目的だ。これに対して投資は「プラス・サム」(優良企業の場合)の経済行為で、企業の成長とともに、株式など資産の価値は増え、分け合う利益のパイも膨らんでいく。米国の著名投資家であるウォーレン・バフェット氏は、自ら経営するバークシャー・ハザウェイの株主に宛てた手紙の中で、投資の基本原則について、次のように述べている。「十分なリターンを得るために、何かの専門家である必要はない。それより重要なのは、自分の限界を認識することと、うまくいく合理的な方法を選択すること、そして物事をシンプルにとらえ、ホームランは狙わない、すぐに確実にもうけられるという話には即座にノーと言うことだ」と言っている。愚生はこれを、複雑な金融商品に投資したり、一発大もうけを狙ったりするな。投資ポジション枠をしっかり持って、その枠内で優良銘柄に長期投資することだと読み解いている。そして、癌で苦しんでいる人に、オプジーボを安く供給することは良いことだからと、小野薬品工業の株価下落の痛みを和らげている。

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