将棋の前に、倫理観に問題がある
プロ棋士とコンピューター将棋ソフトが戦う電王戦への出場者を決める叡王戦決勝三番勝負で、佐藤天彦名人が優勝し、来春の電王戦に出場する。佐藤名人は準決勝で羽生善治3冠も破っての優勝だから、実力日本一といってもよいだろう。因みに、対戦相手のポナンザは今春の電王戦にも出場し、山崎隆之八段に2連勝した強豪ソフトだ。囲碁では、趙名誉名人がコンピューター囲碁ソフトに勝ち越したため、実力ナンバーワンの佐藤名人の対戦が注目される。ところで、日本将棋連盟が証拠もなく処罰した三浦九段のコンピューター将棋ソフト疑惑は、未だに全容が明らかになっていない。この問題は、渡辺竜王が三浦九段の処分を求めたのが発端だ。三浦九段に渡辺竜王が三連負した後、ソフトの指し手との一致率が90%を超えていたとか、不自然な離席が多いという理由で将棋連盟側に三浦九段の処分を求めてた。当初、渡辺竜王は文春や報道各社での「タイトルを剥奪されても、三浦九段とは指さない」「三浦九段の処分を求めた」という内容だった。しかし、最近は情報を週刊誌任せにしていた自分にも非がある。将棋ソフト指し手があったと断定はしていない。三浦九段から話を聞くことが目的で処分等は一切求めていないと変わってきている。愚生が思うに、だったら初めから拙速に発言するなと言いたい。これは三浦九段の疑惑が冤罪だった可能性が強くなったからだろう。問題の第29期竜王戦は挑戦者の丸山忠久九段が90手までで勝利し、トータルで3勝3敗となり勝負は最終局にもつれ込んだ。最終戦は12月21・22日に行われる。愚生が思うに、丸山九段が勝てば停職処分程度で何とか納められるが、渡辺竜王が勝つようなら将棋界からの永久追放も考えなくてはならない。また、公共の掲示板で根拠もなく一億パーセント三浦九段は黒と言い放った橋下八段は、一年間の停職処分は最低必要だろう。いずれにせよ、一番の問題は日本将棋連盟理事の面々が、非常識極まる将棋バカという集まりなことだ。少なくとも日本将棋連盟の会長の座は、日本プロ野球機構のように、検事総長や最高裁の裁判官などに依頼すべきではないか。愚生は今回の事件で、最近撮りだめNHK杯戦の録画も見る気はしなくなった。将棋が強い以前に、人として倫理観に問題がある連中に共感などできないことが原因だ。二度とこのような不祥事を起こさないで貰いたい。
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