諦めるという悟り
この歳になると、人生を振り返る余裕ができてくる。衣食足りて礼節を知るというが、生活にそれほど余裕があるわけではない。そして、礼節を知るどころか、私欲がなくなるわけでもない。ただ、もう出来ない事を知り、諦めるということを学ぶ。いくら気が若いといっても、若者の健康美には勝てない。男だから、女性に比べればずいぶん得をしている気はする。しかし、この歳になって、ベッキーや滝クリを論じれば傍から見ても馬鹿げている。ずいぶん昔、昭和41年にヒットした槇みちるの「若いってすばらしい」という歌がある。この歌の作詞家は誰かと思えば、加藤和彦と再婚した「安井かずみ」だ。愚生には、この歌に詩われているような、将来に向かっての生き生きとした気持ちはもはやない。やはり、先に生きることより、下っている坂の向こうが気になる。坂の向こうに目を伏せ、ひたすら下を向いてほふく前進している友人もいる。いったい、いつまで生きるつもりなのかと言いたい。自分の過去を振り返れば、小さい時に重要だと思ったことで、とるに足らないことも多かった。民間企業に勤めたせいか、小・中・高より大学、そして入社してからの日々の努力の方が何倍も人生において重要な事がわかる。こう考えると、親の期待での詰め込み教育など、子供の将来を虫食んでいる気もする。自分が出来なかったことを、子供に託すほど無責任なことはない。あくまで、自分の希望は自分の努力で完結すべきだ。諦めるという悟りは、老いてから重要だとつくづく思う。
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