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2017年2月20日 (月)

自己破産した山田温泉玄猿楼

53250011000000001   富山市の温泉旅館「玄猿楼」が、富山地裁に自己破産を申請し、営業を停止した。海外旅行者が大幅に増えて活況な中での倒産だ。玄猿楼の山田温泉は1959年に創業した。富山市と言うが、つい先ごろの平成17年の大合併前は、婦負郡(ねいぐん)山田村と呼ばれた地域だ。越中おわら風の盆で有名な八尾町の西に隣接する村だ。玄猿楼の由来は、その昔親子連れの猿がお湯を使っているのを見て発見したことからだ。旧富山市からは随分と離れた雪深い場所だ。愚生の通っていた高校にも、山田村から一人通学していた。冬は、高山線(富山ー岐阜間)の最寄り駅までスキーで行くとのことだった。高校から歩いて10分ほどの近さだった愚生には、信じられないほど大変に思えた。山田温泉には、愚生も田舎に住んで居た時に行った記憶がある。付近は遊び場もないため、温泉につかった後は、部屋でテレビを見ていた。テレビには、デビューしたてだった森昌子麻丘めぐみが映っていた。富山・石川県は、北陸新幹線が開通し、観光客の大幅増でホテルや温泉旅館が不足している。しかし、富山駅からの交通の便が悪く、周辺に観光スポットも少ない山田温泉は、売り上げの増加につながらなかったようだ。山奥の山田村は、冬場のスキー客相手だった。レジャーの多様化が進んでスキー客の減少が打撃になっての倒産だ。そういえば、越後湯沢に林立するリゾートマンションもゴーストタウン化している。つくつく、リゾート投資は難しいと痛感させられる。ピーク時の売り上げは約7億円、2016年2月期の売り上げは約1億3000万円というから需要の見誤りが大きい。負債総額は約3億5000万円で、玄猿楼は客室50室。一部屋当たり700万円もの負債だ。玄猿楼の本館ビル建設資金に相当する額だろう。費用対効果を度外視した投資が倒産の原因だ。少子高齢化と、レジャーの分散でスキー客が増えることはないだろう。増えたとしても、山田温泉に観光客は訪れない。解体費用もかさむため、放置されて崩壊を待つのだろうか。なにか、もの悲しい気がする。救いは平成の大合併で、富山市になっていたことだ。村の将来を案じて、小異を捨てて大同に就いた村長・村議の決断は正しかった。失職を恐れ、平成の大合併に参加しなかった町・村長や町・村議を頂く住民は気の毒だ。若者は先々を考えて、近郊の中核都市に移るだろう。そして地域の過疎化は、いっそう進む。

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