当時の青臭く甘酸っぱい気分
愚生は、小規模な集まりの同窓会事務局をしている。そのため、連絡が途絶えている友人に、当時の帰省先へ葉書を出すことがある。相手が誰だろうと、返事が来ると懐かしい。大学時代から還暦過ぎた今まで、約40年以上ものギャップがあるせいだろうか。インターネット社会の現在に、葉書を通信手段に使うことに疑問はある。コンピューター企業で勤務した愚生にとっては、今の若者と同じくらいネット社会は身近なものだ。しかし、ご近所や友人の中には、スマホではなく携帯電話を使う人も多い。愚生くらいの年齢の人達の多くは、携帯メールも使わない。全てにおいての真理だろうが、必然性がないものは使われない。日本に英語が普及しないのは、話さなくても困らないからだ。コンピューターが情報端末として導入されていない小規模な会社や、子供がいない家庭ではネット社会との接点は少ない。そう考えながら、連絡がつかない友人に思いを馳せると、当時の青臭く甘酸っぱい気分になる。学友とは、健康や老後への不安の話しも多い。将来の年金枯渇にも話しが向く。若い頃は、その時点の不満しか目に入らず、先々のことは思慮していなかった。自分の仕事に納得がいかず、途中でキャリアを一から作り直した人。最初の住宅購入で、人生の大半を住宅ローンと付き合う羽目になった人。振り返れば、愚生の時代は土地バブルが崩壊して土地神話の終焉を経験した。還暦を過ぎた自分を見れば、先々に新しい光など見いだせない。島倉千代子の「人生いろいろ」という歌がある。人それぞれ、いろんな思いを抱えて終着駅に飛び込んできた。中には、まだ終着駅ではないと言い張る人もいるだろう。しかし、時が受け入れざるをえなくする。
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