ドル売り、米国株やREITを拾った人は勝ち組?
今月に入ってから、大騒ぎしていた短期金利の指標であるフェデラルファンド金利の誘導目標を、年0.50~0.75%から0.75~1.00%に引き上げることに決まった。FRBが金利引き上げをするのは、昨年12月以来の3カ月ぶりだ。イエレン議長は、後の記者会見で、経済見通しや金利の見通しが、昨年12月からほとんど変わっていないと述べ、この先、利上げのペースを速める意図はないことを強調した。これによって、市場に広がっていた利上げ加速への思惑が否定された。一番注目された、政府保有債券の圧縮時期や規模については、政策金利の正常化が進むまでは、保有債券に再投資する現行政策を維持する。すなわち、性急な金融引き締めはしない。この結果、米国長期金利は低下し、ドル円は114円50銭から113円50銭と1円の円高。ダウ・REIT指数は、2%上昇。NYダウ株価指数は、112ドル高の0.54%上昇。今回のFRBの決定で、日経平均株価2万円は遠のいた? 三月末の株高は、今年は期待できない気がする。一方、米国長期金利の上昇に引っ張られると予想され、売られていたJ-REITは反発するだろうか?FOMCを前に、ドル売り円買い、そして、下げていた米国株やREITを拾った人は勝ち組だ。事前の予想通りに円安、日本株高に先走った人は負けなのか。経済アナリストという評論家連中の多数意見は負け組。期待値通りの外れだった。彼らが評論家活動で、日々の収入を得ようとするのが分かる。外れても、自分の懐が痛まないからだ。免疫チェックポイント阻害薬のオプチーボであれだけ小野薬を煽っていた、キツネ顔の評論家が黙りこんでいる。もちろん、信用して騙されるのが悪いのだが。ところで、開通から二年たった北陸新幹線の全ルートが確定した。残っていた京都と新大阪を結ぶ区間について、京都府京田辺市を通る案の採用を正式決定した。ただし、敦賀以西は2031年に着工し、2046年に全線開業する見通しというから、愚生が乗る機会はなさそうだ。安倍首相は、政治家の資質を見る目に欠ける。小池百合子を遠ざけて、見てくれの良い小渕優子や稲田朋美などを国務大臣に就けて墓穴を掘った。人を見る目がないと言えばそれまでだが。おごれる者久しからずとは良くいったものだ。東京都議選は、都民ファーストの会の圧勝だ。そして、国政選挙でも東京から自民党議員は叩き出されるだろう。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 投資家は米金融当局と闘うな(2023.01.31)
- FRBの過去の実績から判断(2023.01.30)
- 新しい日銀総裁の名前(2023.01.28)
- 自分が持っていないものに憧れる(2023.01.26)
- 「8マン」シール(2023.01.24)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- さらなる政策は、あるのだろうか(2023.01.17)
- ロシアのミサイルがポーランドに着弾(2022.11.16)
- 「イプシロン」6号機の打ち上げに失敗(2022.10.13)
- 内閣改造しても支持率は上がらず(2022.08.15)
- 「新FAANG」という新造語(2022.06.12)
「株・為替」カテゴリの記事
- ドルの続落も見込まれる(2023.01.29)
- 景気後退の影は見えないのだろうか(2023.01.27)
- 一旦売却して頭を冷やす(2023.01.25)
- ソフトランディングできるという保証はない(2023.01.23)
- 米ドルは、年末までに1ドル=122円(2023.01.21)
コメント