経済は適者生存の世界
大手電子商取引モールから撤退し、自前の通販サイトで勝負する企業が相次いでいるという。日本の大手モールと言えば、楽天、アマゾン、ヤフーショッピングなどに集約されてきた。ショッピングモール「楽天市場」は、日本の草分け的だった。しかし、1990年代後半、ECモールの創世期には、雨後の筍のように乱立した。F社も青空市場?というモールを立ち上げていたような記憶がある。その大手に育った楽天モールからも、自社のECサイトを強化しするために撤退する店も出てきた。出店料を無料にして店舗数が急増したヤフーショッピングも、休眠しているショップが多いといわれる。撤退の理由は、楽天市場で目立つためには商品の値段を下げるか、派手なデザインにしないといけない。自社のブランドへのこだわりが、楽天では表現できないからだという。制約面で言えば、楽天市場では、外部サイトへのリンクが規約で禁止。購入者に送るメールでは、1日に送れる上限数の制限。そして、一番大きいことは、ユーザーの個人情報の取得制限で顧客の分析ができないことだ。ECモールの最大の売りは、集客力だと言われる。モールの集客力を取り込む狙いで出店し、当時は売上高の3割強が楽天経由だった。しかし、楽天市場の中で目立つ位置に掲載するための広告費や手数料の負担が大きい割に大した効果は得られなかったという。楽天を撤退した後は、モールに払っていた広告費を自社サイトへ投入した。こういう事例もあるが、近年のネット社会のインフラ化で、ECモールの出店数は毎年伸びている。楽天市場の出店者数は4万4000店と2014年末から7.4%増加。ヤフーショッピングは2013年に出店手数料の無料化に踏み切り、48万店まで爆発的に増えた。中堅以上の事業者では複数のモールに出店するのが当たり前になっている。愚生の場合は、医薬品であっても送料無料でポイント込みで一番安いと思う「ヨドバシドットコム」を使う。本なら、在庫があって対応が早いアマゾン。それでもなければ、楽天市場か、ヤフーショッピングを使う。当然、ヨドバシドットコムならクレジット決済もヨドバシカード。ポイントの関係もあって、楽天は→楽天カード、ヤフー関連→ヤフーカード。旅行支払いなら→旅行保険の付いた無料のF社ゴールドカード払いと使い分ける。大して得ではないかもしれないが、貧乏人の知恵だと誇っている。経済は生き物と同じで、適者生存の世界だ。ヨドバシドットコムは、電機機器販売だけだと思っていた。しかし、ヨドバシドットコムECモールでは、家電製品だけでなく、医薬品やペット用品、御菓子までも送料無料で配送する。こうなると、大規模ECモールの運営と出店コンテンツの両方を持つ、アマゾンやヨドバシドットコムの方が時流に合っているような気がする。独自コンテンツを持たないモール運営での収益は、将来性に陰りがでてくるだろう。
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