今年のサラリーマン川柳
今年のサラリーマン川柳の一位は、「ゆとりでしょ?そう言うあなたは バブルでしょ?」だった。愚生の生まれた昭和二十年代は、団塊の世代という呼び方くらいしかなかった。そのせいか、この川柳を見てすぐにイメージがわかなかった。ここで指すバブル世代とは、おおむねバブル景気の時期に就職した世代(1986年-1991年)だろう。企業から引く手あまたで、就職に苦労しなかった世代だ。また、ゆとり世代とは、ゆとり教育で授業を受けた世代だろうから、年齢は今年で25歳以下の新入社員に近い人達だ。親子間くらいの年齢差があるから、世代格差による価値観は大きく違う。上手く川柳を詠むと感心させられる。愚生が早期退職した頃は、「先を読め!言った先輩リストラに」とか「久しぶりハローワークで同窓会」「社の幹部裏を返せば社の患部」などという暗い世相の川柳が選出されていた。当時は、不景気の真っただ中だったことが伺い知れる。愚生も立場上、人生の最後は美学だと思って早期退職した。しかし、退職時には年金を受給するまでの生活プランはなかった。甚だ心もとなく不安感でいっぱいだった。その後、質素倹約を基礎として、闇雲にお金儲けになることを嗅ぎまわってなんとか凌いだ。そのせいか、勤め人を辞めても何とか生きて行ける自身がついた。「鉄は早いうちに打て」とは、よく言ったものだ。愚生の周りには、今も守衛や肉体労働者として働いている知人がいる。彼らは、いったい何時になったら不安を解消して、雇い主から解放されるのだろうか。ところで、世代間ギャップを詠んだ川柳も良いが、愚生は「ありのまま スッピンみせたら 君の名は」という句の方が面白い。大学時代の写真に写っている女性の顔が、今はどうなっているかと思うと、つい口元が緩んでしまう。
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