足るを知る者は富む。
愚生は、小さなOB会の事務局を引き受けている。事務局と言えばたいそうに聞こえるが、雑用係りと言った方が相応しい。大学生時代の友人のため、卒業してから40年以上、彼らがどういう環境で過ごしてきたか詳しく知らない。ただ、メールのやり取りや会話から、彼らの生きざまが垣間見られる。愚生の勤め人環境にとって重要な事でも、友人にはどうでも良いことかもしれない。会社の常識、非常識という言葉かある。自分の環境が当たり前だと思っていても、その常識が本当に世間一般の常識かと言えば怪しい。常識と思っていることも、ある限られた世界でしか通用しないことも多い。そう思いながら、生きざまが違えば考え方も違うのだろうと、努めて我慢して対応している。ただ、会社は組織で活動する。時間にルーズなひと。連絡しても返事がない人などは、どんな社会でも疎まれる。なぜならば、ルーズな人ばかりだったら会議一つ開けない。ほとんどの人が、規則や時間を守るから組織活動が成り立つ。そう思うと、学生時代から時間にルーズだった友人が、納得のいかない自分の処遇に不満を漏らす顔が浮かぶ。本人が気づかないだけなのだろう。しかし、それは自分の責任だ。自分の熱い思いと現実とのギャップに憤り、悩む人もいる。そして、それを受け入れられずに、職場を飛び出す。ただ、盆に返らずという言葉通り、勤め人なら元の職場に戻れないことが多い。一度の人生だからとタンカを切っても、本人にとってそれを受け入れるか、決別するかは大きな決断だ。大きな挫折があった人は、過去を振り返って熟慮するかもしれない。それは、足るを知るからだ。足るを知る者は富む。人間の欲望はきりがない。欲深くならずに、分相応のところで満足することができる者は、心が富んで豊かだ。それでは、志が低いと言われればそれまでだが。しかし、我を通して鼻をへし折られるまで分からなければ、取り返しのつかない人生になってしまう。
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