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2017年7月 8日 (土)

自分にあった職業を選ぶことが大切だ。

Photo 電通の違法残業事件で、高橋幸美(母)さんは、書類送検されたまつりさんの上司の男性幹部が不起訴処分とされたことについて、「この上司が労働基準法違反の指示をしていたことは明確であり、刑事処分が妥当であると考えていたので、検察官が上司個人を不起訴処分としたことには納得できません」という。その上で、「入社してわずか半年の新入社員に対して、正社員に登用した月から連日の深夜労働や徹夜勤務、休日出勤をさせたことは絶対に許せない、悪質な行為であり、上司個人が罪に問われないことは、誠にやりきれない思いです」と訴えた。愚生も子供を持つ身なので、お母さんの憤りの気持ちは痛いほどわかる。古い話になるが、愚生がドイツに出張中だった時に、隣の席に電通社員とその連れがいた。隣の席から会話が聞こえてきた。電通社員曰く、「日本に帰ったらすぐに仕事ができるように食事を控える」と自慢そうに話していた。愚生は、昼間からビールを飲み、ソーセイジを摘まんでいた。腹の中で、つまらんことを自慢たらしくいうなと思っていた。電通がなんぼのものかは知らない。しかし、こんな非常識な人間ばかりでは息が詰まると思った。今回の事件で電通の肩などは持ちたくないが、自殺に至った話と、社風や労務管理は少し違うと思う。愚生が疑問に思うことは、東大卒という肩書で仕事を選ぶ選択肢が多数あったはずだ。その中で、何故電通という会社を選んだのかだ。デジタルコンテンツの制作は、デザイナーと同じで芸術のようなものだ。努力すれば、良い作品ができるというものではない。別の感性や才能が必要だ。仕事は向き不向きがあるから、早期に転職すべきだった。愚生の勤務したF社も、入社したころは泣く子も黙る●●通と呼ばれていた。同じ通でも電通ではない。配属された職場は、開発工程の遅延で土日出勤も多く、毎月残業100時間という状態だった。帰宅する頃は、寮の風呂が終っているので会社の寮を出て、近くのアパートに引っ越した。日曜日には、朝から夕方までずっと寝ていることが多かった。会社に行っても、小うるさく言う先輩に辟易した。しかし、会社を辞めるという気持ちにはなれなかった。田舎から東京に出てきて、錦など飾る気はなかったが、すごすごと帰る気もなかった。それほど才能がある愚生ではない。この地で根を生やし生きていこうとすれば、給料や福利厚生が良かったF社を辞めるという選択肢はなかった。現実に、民間企業は、儲かって初めて存続できる。電通も同様だ。公務員とは違う。今回の自殺に、まつりさんの母は上司個人に刑事罰が問われないことを憤っている。しかし、まつりさんは、LINEで<会社辞めたい><神様、会社行きたくないです><一生残業してそう><死にそう>とまで幸美さんに訴えた。入社して半年足らずですぐに深刻な話はしなくなったので、「頑張るんやぞ、けどぼちぼちとな、まつり」と言って電話を切ったという。いくら会社の上司に刑事罰を問えといっても、上司自身も電通という社風に染まって、いままで生き抜いてきた。ヒエラルキー下層な勤め人の上司自身に罪を問うことは的外れだ。まつりさんが訴えたときに、母がなぜ会社を辞めさせなかったのか不思議でならない。そして、頑張れなどと娘にストレスをかけたことがもっと問題をこじらせた。自殺と会社の労務管理に相関があることは事実だ。しかし、このような職場は電通に限ったことではない。会社をいくら追及しても、死んだ娘は帰ってこない。会社も問題だったが、上司の刑事罰を問うなら、母親自身の責任も大きいのではないか。好きこそ物の上手なれというが、自分にあった職業を選ぶことが大切だ。

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