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2017年8月 4日 (金)

才能に溢れる若者の悩み

10201280 将棋の中学生棋士、藤井四段は来年4月に高校へ進学するのか、それとも将棋一本に専念するのか迷っているという。既にプロ棋士であり、将棋で飯を食うのだから、なにも進学の必要はない。しかし、日本では半数以上が大学に進学する時代だ。せめて、高校までは進学して欲しいというのが、親の偽らざる気持ちだ。過去を振り返れば、これまで中学生でプロ棋士になった4人の先輩(加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治三冠、渡辺明竜王)も、いずれも高校進学を選んでいる。ただし、藤井四段は勉強でも優等生のようだ。現在通う名古屋大学教育学部附属中学は中高一貫校だ。受験なしでも、附属高に進学できるので、お母さんは進学を強く望んでいるという。高校まで進学すれば、藤井四段なら間違いなくAO入試で、東大以外の東京六大学には進めるだろう。ただ、いくら天才棋士とはいえ、学校に行くと時間的な制約がかなり増える。将棋界で名を残そうとすれば、高校進学を迷う気持ちもわかる。棋界の片山大輔六段は東大卒だが、将棋は強いとはいえない。中村太地六段は、早大政経学部出身だが、進学をしなければもっと上位に食い込んでいてもおかしくはない。アスリートと同じで、将棋棋士も若い時代に鍛錬しなければ、将来の才能を潰してしまうようだ。野球選手やサッカー選手なら、才能ある人材は高校進学までで止めるのが普通だ。田中マー君とハンカチ王子の斉藤君を比べれば、一目瞭然だ。鍛錬しなければならない時に、大学野球で気を抜いてしまった斉藤君は、悲なしいかなプロでは通用しないようだ。藤井四段は、歴史に残るような記録へのこだわりがあるようだ。今回のプロデビューからの29連勝は、とうてい破れるとは思えない大記録だ。次に、タイトル獲得の最年少記録は屋敷伸之九段が持つ18歳6か月。また、羽生三冠が初めて竜王のタイトルを手にしたのは19歳。藤井四段が真剣に取り組めば、最年少記録を更新する可能性は非常に高い。将棋の棋界に遅咲きという人は、過去にいない。10代後半は、一番棋力が伸びるといわれる。藤井四段が悩む理由はそこにある。やるからには、平凡な棋士で終わりたくないのだろう。高校・大学への進学は、晩年であっても可能だ。藤井四段の頭を持つなら簡単だろう。学業と将棋の両立は、できないことはないだろうが、将棋に打ち込めない。藤井四段は天才中の天才だから、過去の天才をはるかに凌ぐ可能性を秘めている。才能に溢れる若者の悩みだ。ただ、これだけ強いと、平日対局も多いだろうから進学校での高校生活は大変だ。思いきって、高校に行かずに通信教育も一案だ。愚生が藤井四段の親なら彼に好きにしろという。なぜなら、彼の将来を親が量ることは無理だ。彼の人生は、彼に決断させてやりたい。親の気持ちを圧しつけて、後々子供に後悔させたくない。

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