ワイオミングの兄弟というテレビ番組
主要国の中央銀行や財務省の幹部、名だたるエコノミストらが参加する米ジャクソンホール会議が昨日から開催されている。ジャクソンホール会議はワイオミング州ジャクソンホールで毎年主催している経済シンポジウムだ。2010年と2012年には、当時、FRB議長だったバーナンキがそれぞれ量的緩和、QE2、QE3の実施につながる発言をした。今年のシンポジウムには、ドラギECB総裁と黒田東彦日銀総裁が出席する。それに加えて、イエレンFRB議長も金融の安定をテーマに講演を行う。そのせいもあってか、嵐の前の静けさのように株式市場は閑散としている。イエレン議長は、資産価格上昇への対処法など、場合によっては、金融規制のあり方などを議題に盛り込む可能性もあるという。米長期金利が低い水準で推移して、買いが買いを呼ぶバブルに近い状況だ。グリーンスパン元FRB議長も今月、米系メディアのインタビューで、米債券市場について「どのような基準からみても、実質長期金利はあまりにも低すぎるため、持続不可能だ」とバブルの可能性を指摘している。かといって、長期金利が上昇して、実体経済に悪影響を及ぼせば、利上げの時期が失敗だったと評価される。今回のジャクソンホール会議で、相場の流れを変えるきっかけになる発言があるのだろうか。ところで、米ジャクソンホールがあるワイオミング州といえば、ワイオミングの兄弟(原題The Monroes)というテレビ番組を思い出す。日本では、1967年10月14日から1968年4月20日まで、NHKで土曜日の午後8時に放送された。 アメリカ本国では視聴率がはかばかしくなかったようだが、小さい頃の愚生は毎週テレビにかじりついて見ていた。当時、北陸の田舎には娯楽がなかったことも理由だろう。そして、ワイオミングという名に何か憧れを持っていた。ドラマのあらすじは、開拓地を目指して旅を続けていたモンロー家の両親が旅中に溺れて亡くなってしまう。その後、両親を亡くした5人の子供たちが力を合わせて、ワイオミング州の地を開拓する物語だ。旅の途中で知り合ったインディアンの助けを得て、ワイオミングに辿りつく。しかし、目的地は荒れ果てており、苦難の日々を生き抜くさまを描いた物語だ。何に共感したのかはしらない。ただ、楽しく見ていたことを思い出す。大草原の小さな家やカートライト兄弟(ボナンザ)と同様に人間関係を織り込んだ西部劇だ。愚生は勤め人となってからは、商用で北米に出張することは多かった。そこで見たアメリカは、移民したそれぞれの人種が教会というコミュニティに集まって暮らしている様だ。日系なら、日本人が中心の教会だ。コーリアンは、コーリアン同士で集まる。ゴッドファーザーで、イタリア系の移民が集まって生きていくのと同じだ。仕事以外で、休日に他の人種と交わることは非常に少ないようだ。愚生も長期出張の場合、休日に行くあてもないので、日系メソジスト教会に通っていたことを思い出す。そして、つくづく実感した。愚生にとって日本は一番よい場所だと。
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