損益はともかく、良い体験だった
愚生は、株式投資を20代の頃からやっていた。就職先が上場企業だったこと。愚生のお袋は株好きで、隣の家は株の儲けで買ったと自慢していた。ただし、実際のところは知らない。一方、郵政省に務めた愚生の友人は、家訓として株をやってはいけないと教えられたという。彼の両親は、裕福でない家庭育ちの教師だったせいかもしれないが。愚生には周りの雑音はなかった。そのせいで、好き勝手に気の赴くままに株式投資をしてきた。しかし、振り返ってみても大儲けした記憶はない。日本株、中国株、インド株、トルコ株、東欧株、ドイツ株、海外リート、国内リート、金地金などと、いろいろ手をだした。更地への投資やリゾートホテル、ワンルームマンション、郊外の借家なども売買した。ただし、愚生の本職はコンピューターエンジニアで、不動産屋ではない。しっかりとは覚えていないが、通算では損をしているだろう。思い出せば、ブラックマンデーの日も、F社の売店のテレビで、ほとんどの上場した株がストップ安になるのを眺めていた。当時、自宅の買い替えで資金繰りが大変だったため、リゾートホテル(一室)や株は全て売却済だった。お陰様で、大きな損失は被らなかった。しかし、デフレに突入したことで、保有したワンルームマンションとは退職時まで付き合わされた。仕事柄、多くのコンピュータ機器の開発・設計に携わった。しかし、その間にも趣味と実益を兼ねて、いろいろと社会経験させてもらった人生だった。雌伏もあったが、日当たりのよい時期もあった。損益はともかく、良い体験だったと感謝したい。ところで、友人の年賀状に、いつも今年は1600万円儲けると書いてあった。最近、賀状に書いていないことを推し図れば、自己能力を認識したのか、それとも悟りを開いたのだろう。愚生は、未だにその境地にならないため修行が足らないようだ。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 政治家を恨みたくもなる。(2023.02.01)
- 投資家は米金融当局と闘うな(2023.01.31)
- FRBの過去の実績から判断(2023.01.30)
- 新しい日銀総裁の名前(2023.01.28)
- 自分が持っていないものに憧れる(2023.01.26)
「株・為替」カテゴリの記事
- ドルの続落も見込まれる(2023.01.29)
- 景気後退の影は見えないのだろうか(2023.01.27)
- 一旦売却して頭を冷やす(2023.01.25)
- ソフトランディングできるという保証はない(2023.01.23)
- 米ドルは、年末までに1ドル=122円(2023.01.21)
コメント