富山県内への移住に関する相談
2016年度に寄せられた富山県内への移住に関する相談件数は、全国順位で4位だった。相談件数の全国順位を見ると、1位は長野県で、2位は新潟県、3位は北海道、5位は石川県と北陸新幹線の沿線が上位に名を連ねる。北陸新幹線の開業で、北信越への注目度が高まったことも上位にある理由だろう。首都圏に次いで、関西圏からの移住者希望者も多い。将来は北陸新幹線が大阪まで延伸することから、大阪からの移住者も増えると見込んでいる。生活の糧として、就業先がなければ移住などはできない。移住したうち、約7割が20~30歳代だ。ところで、富山県と言えば、愚生の生まれ故郷だ。愚生自身は、住んでいて良い所だとは思わなかった。小さい頃の印象は、豪雪地帯だったせいか閉鎖的な土地柄だと思った。県外者を指す方言は「旅の人」。娘を県外に嫁がせることを、旅に出すという。今もその言い回しを使っているかどうかは知らない。ただ、富山県は南を北アルプスの立山連峰、東は親不知海岸で閉じられている。西に抜けて京都に行くには、1183年の源平合戦で、木曽義仲が計った「火牛の計」で名高い倶利伽羅峠を越えなければならない。富山の冬空は、曇天で低い雲に覆われて日照時間は短い。ただ、僅かな晴間に見える立山連峰の雄姿は絶景だ。今もその景観は、頭に焼き付いている。観光で訪れるには、素晴らしい所だとだと思う。愚生が学生時代に東京に行くには、新潟県の直江津まで行き、長野周りの信越線で横川の碓氷峠を抜けるか、長岡周りで水上温泉を通る上越線しかなかった。そうでなければ、新潟県の糸魚川から大糸線で松本、甲府を抜けて八王子経由で東京に入る路線だ。いずれにせよ、朝の8時に出発しても、上野到着は午後3時頃だった気がする。その後、商用では富山空港にジェット機が就航したため、北陸新幹線が開通するまで鉄道を使わなくなった。今は「かがやき」に乗れば、東京駅から富山駅まで二時間十分だ。便利にはなった。しかし、首都圏に引き込まれていっそう過疎化が進む気もする。
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