「No one wants to get rich slow.」
九月もあと僅かとなった。八月は雨の日が多く、晴れ間が見える日は少なかった。今年は、夏日があったのだろうか。6-9月の第二四半期(海外は第三四半期)も終わろうとしている。来月末頃からは2017年度の上期決算報告が出そろってくる。日本企業の業績は好調だろうから、業績上方修正が多く出るだろう。日経平均225は、今が年初来高だ。こんな時が株の仕込み時期なのだろうか。高値掴みの危険もある。何時ものことだが、買おうと思う時の株価は高い。日本に限らず、米国株でも同様だ。アマゾンドットコムなどに代表される米国ネット企業の過去の株価を振り返ってみる。チャートからは、いつも買い時だったことがわかる。しかし、明日以降についても、そうだとの保証はない。ウォーレン・バフェット氏は、世界の大富豪の中に空売りして財を成した人はいないという。バフェット氏の投資手法は、財務や施策から今後の企業業績を予測して投資する。そして、将来の業績と現在の株価との乖離を見る。株価がその企業の潜在価値と乖離して割安であれば、大量に買うという。バフェット氏の投資手法は順張だ。ある時、アマゾンドットコムのCEO、ジェフ・ベゾス氏がバフェット氏に「何でみんなあなたの投資戦略を真似ないんですか?」と聞いた。バフェット氏は、「No one wants to get rich slow.」(ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ。)と答えた。バフェット氏の投資哲学や戦略は極めてシンプルで素人の投資家でも理解できる。つまり、バリュー投資が基本だ。バフェット氏の実績と証明があっても、彼の言うことには耳を傾けない投資家は多い。それは、人の性なのだろうか。どんな人も、みんな早く金持ちになりたがるからだ。最近、愚生もパウロの有名な言葉、目から鱗が落ちることに気付いた。お金儲けを急がない投資手法が、一番安全で手っ取り早い金儲けのような気がしている。しかし、長年苦汁を味わってこなければその心境には到達しない。
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