優良銘柄の順張り長期保有
5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7日続伸し、前日比113ドル75セント高の2万2775ドル39セント。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数とあわせ、主要3指数が過去最高値を、またまた更新した。アマゾン・ドット・コム株をはじめ、FANG銘柄も買われた。今回の株価の上昇は、今週発表された米経済指標が相次ぎ市場予想を上回り、米景気への楽観論が広がったことだとの理由だ。何時もの後付けの理由だろう。それより、四半期〆後の株価上昇は米国景気の回復基調を表わす。ネット企業であれば、固定費が大きく予算から外れることはない。売り上げを集計した値に、予想利益率を掛ければ営業利益がすぐにはじき出せる。売上は、ほとんど計算機で日次処理されているため集計はすぐに出る。日本では上期決算が安川電機から早くも報告された。正式な決算報告は、1ヶ月くらい遅れるにしても、おおよその損益の増減はすぐに判明しているだろう。そのせいか、10月初めから株価が上昇することは多い。前四半期は、6月〆のため7月上旬から上昇し始めた。僅かな良い売り上げ情報でも掴んでいたら、先回りして株を購入しているファンドも多いのだろう。株に「噂で買って事実で売る」という格言がある。社員の口に戸は立てられないから、個別の社内情報が噂として流れだすことはある。こうした材料を知り得る立場の人が先買いすれば、「インサイダー取引」違反だ。しかし、情報が漠然と広まれば、マーケットで言う「噂」にしか過ぎない。山本リンダの「噂を信じちゃ、いけないよ」という歌もある。しかし、噂で買って「狙い撃ち」という先走った投資もある。「噂」は、「期待」と解釈することもできる。どんどん期待が膨らんで、株価は上昇する。そして、実際に発表があると、ほとんどの場合は「実際」より「期待」の方がはるかに大きいことが多い。その結果、発表と同時に「期待はずれ」→「材料出尽し」→「発表売り」となる。好決算が出たにもかかわらず、決算後に株価が急落することもある。短期売買する人は「四半期」を目安に、「事前の予想や期待で買って、発表で売る」スタイルが多い。一方、中長期投資の人は、事前の予想よりも、発表された事実を基に投資を考える。だから、株式アドバイザーは、株購入を決算後にすることを勧める。長期投資の一般人は、「噂」より「事実」を優先する。愚生の場合も、どちらかと言えば順張りの後者だ。株価が右肩上がりのチャートで、キャシュフローが大きく、利益率が高い銘柄が好きだ。当然、株価やPERは高いため割高感はある。しかし、時間が経てばいずれ割高感は解消する。優良銘柄の順張り長期保有は、一番楽で安全な投資方法のような気がする。
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