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2017年10月29日 (日)

乖離が少ない金地金に近い宝飾品にすべき

B13 愚生は、数年前くらい前になるが金のETF(上場投資信託)に投資していた。ETFは投資信託でありながら、株式のように取引所でリアルタイムに売買できる。そのため物品税や消費税が課せられる金地金の現物投資より遥かに有利だ。ただし、金を触ったり眺めたりする感触は味わえない。この金のETFにおける代表的な1つが「SPDR(スパイダー)」がある。東証にも上場されているため簡単に購入できる。世界中が量的金融緩和に進み、金利下落環境下では、金は有力な投資先だった。当時、1トロイオンス(約31.1グラム)800ドルくらいから1900ドルにまで高騰した。しかし、金利上昇局面の昨今では、価格は1300ドルくらいまで下ている。そのせいか、金の買い取り業者などからの電話は少なくなった。ところで、日本では、エンゲージリングとして使用される貴金属はプラチナが主流だ。愚生の小さくてはめることができなくなった指輪もプラチナ製だ。日本では婚約指輪の台座などもすべてそうだ。そのプラチナは、同じ貴金属の金よりも値段が高い状態が続いた。宝石店主の説明によれば、鉱山生産量が金の24分の1しかない希少性。そして、生産コストが1トロイオンスあたり200ドルほど金より高いことが高価な理由だった。ところが、QE3が始まった2015年頃から両者の価格は逆転した。そして、今でもその状態が続いている。金が高いのか、プラチナが安すぎるのかはわからない。しかし、流通性を考えれば金は有利なことは事実だ。なぜなら、古より金は通貨として使用されてきた。今でも、信用しろと政府スタンプが押されている紙幣より、実物資産である金の方が安心だ。プラチナ価格が低いのは、宝飾品という貴金属よりも工業製品に使用される金属で需要が少ないからだ。プラチナと金とでは用途が大きく違う。例えば、金の工業用途は1割。半導体のボンディングやコネクタなどに金メッキが施されている。5割を占める宝飾品も、インドなどでは贈答用を含め資産としての購入だ。一方、プラチナの需要は自動車の排ガスを浄化する触媒用途が全体の4割を占め、石油化学などを含めた工業用途は6割強。残り3割弱が宝飾品として使用される。投機商品としては、1割も流通していない。要するに、需要がないから価格が安い。自動車触媒向けといっても、プラチナが使われる触媒はガソリン車よりも欧州を中心に普及しているディーゼル車だ。金とプラチナ価格が逆転した2015年にはドイツの自動車大手、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題が発覚した。そして、今年に入るとフランスと英国が2040年までにガソリン、ディーゼル車の販売を禁止すると発表。中国もガソリン車の販売をやめ、電気自動車などの環境対応車に切り替える方針だ。この流れを見れば、触媒需要の減退でプラチナ価格は上昇するより下落する方向だ。そういう訳で、愚生は宝飾品を買うなら換金性が重要だといつも友人に助言する。愚生たちが購入できる汎用的なダイヤ宝飾品など、下取り価格は定価の20%だと言われる。宝石店主に聞けば、それは業界の常識だという。ネット通販の広告では、通常価格20万円もするペンダントが3万円で安売りされている。経費や利益を考えれば原価1万五千円くらいで仕入れているのだろう。こう考えると、金以外の宝飾品などは詐欺師がババ抜きのように転売しているようなものだ。目利きもないおばさん連中は、それも知らずに、20万円だと誇って首飾りにしている。宝飾業界の人の目には、奥地の現地人がする首輪と遜色がないように映るだろう。しかし、一般人がどうしても宝飾品を持ちたいというなら、インド人のように乖離が少ない金地金に近い宝飾品にすべきだ。

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