選挙とは、本人の資質より時の運
今回の衆議院選挙戦の状況は、日々刻々と変わる。小池百合子東京都知事は、民進党のリベラル派は排除すると断言している。安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが政党構成員としての必要最低限だ。当然の主張だろう。それが一致していないことが、民進党の分裂原因だった。昨日、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事との会談で、衆院選での東京と大阪の候補者のすみ分けが決まった。大阪府内の選挙区では希望の党が立候補者の擁立を見送る。これは大阪地区で、希望からの立候補を予定していた関係者には寝耳に水だった。希望の党の公認がとれないなら無所属で出馬するしかない。しかし、希望の党の公認候補がいないので、過去の自分の選挙区から出馬できる道がある。社民党出身だった辻元清美や阿部知子は無所属で立つという。辻本は、共産・社民の支援と大阪特有の同情票で当選する気がする。府連代表の平野博文元官房長官は、小池氏に対し極めて遺憾だと言うが、それは前原に言うべき話であって筋違いだ。昨日の敵は今日の友、逆に昨日の友は今日の敵だ。今朝の産経新聞には、希望の党が衆院選で擁立する第1次公認候補者リストの原案が載っていた。結党メンバーや若狭氏の政治塾塾生らが主で、枝野幸男(埼玉5区)を含む民進党のリベラル派らにも対抗馬が立っている。どうも、前原氏と民進党代表を争った選挙で、枝野氏を推薦したメンバーら30人強の公認はされないようだ。また、希望の党に加わった「日本のこころ」前代表の中山恭子参院議員の夫で、希望の党から出馬を目指す中山成彬元文部科学相は公認から外れた。政権選択と言っている選挙で、中山氏はTwitterに「安倍首相の交代は許されない」と書きこんでいる。それならば、彼は自民党から出馬すべきだ。希望の党から公認などされるはずはない。ところで、愚生の住む東京23区は、民進党出身の櫛淵真理氏かと思っていたが、伊藤俊輔氏とあった。近くのポスターには、伊藤俊輔は維新東京23区支部長とある。どうも、愚生のような選挙民が知らない間に、希望の党に寝返っていたようだ。先見の明と運があるのは解る。今回の衆院選で、伊藤俊輔はやっと国会に行けそうだ。なぜなら、親父が新自由クラブ・自民党と渡り歩いた伊藤公介元国土庁長官の自民党衆議院代議士だった。伊藤公介の持つ自民党系の基礎票も考えれば、当せん確実のような気がする。政治の世界とはこんなものなのだろうか。本人の資質より、時の運の方が重要そうだ。
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