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2017年11月 7日 (火)

古河電工のFとシーメンスのS(i)を取って

Logo1_tcm1021314484 今朝のモーサテ(テレビ東京)で、日立製作所の高速鉄道車両がイギリスやイタリアで現地生産され、納入されていることが報道された。日本の総合電機の筆頭(証券コード6501)がインフラ電機に舵を切り変え、堅調に業績を伸ばしていることが伺える。日本のインフラ電機の強さは、どうなのだろうか。ネットを探索してみた。欧州製車両と日本の新幹線の騒音を比較すると、日本の車両の騒音がおよそ半分とのことだ。新幹線は車体断面積が大きいぶん本来不利なのだが、車体デザイン・重量・動力配置の違いから欧州製車両に大差で勝っている。その理由の一つは、欧州メーカーの高速鉄道車両は、デザイナーが感覚でデザインする部分が多い。しかし、700系以降の日本の新幹線車両はコンピューターシミュレーションで最も騒音が小さくなるようにデザインしている。さらに、欧州の高速鉄道と比べ小半径のカーブへの対応。高い運転密度や停車回数、地震対策、激しい寒暖の差や高温多湿環境、豪雪への対策。そして、厳しい環境対策まで考慮すれば、欧州メーカーに新幹線車両を作れというのは、どだい無理なようだ。古い話になるが、エシェデ鉄道事故は1998年6月3日にドイツのニーダーザクセン州エシェデ付近で発生した。この事故は高速列車ICEが脱線し、道路橋に衝突して101人が死亡した。ドイツの鉄道事故としては第二次世界大戦後、最悪の大惨事となった。原因は、弾性車輪の外輪のたわみによってできた金属疲労による亀裂だった。この事故は、台湾高速鉄道の受注権が日本の新幹線に移る要因の一つともなった。このような日立の欧州参入に対抗して、独シーメンス「ICE」が仏アルストム「TGV」と鉄道事業を統合し、新会社「シーメンス・アルストム」を立ち上げた。愚生はずいぶん前に、息子の勉強のためにと株式を譲渡したことがある。その譲渡銘柄とは、「日立製作所」と「オリエンタルランド」だった。なぜ、日立製作所にしたかと言えば、愚生が勤務していたF社は大型国産コンピュータでは、当時の国内トップベンダーだった。F社は、通産省主導のコンピュータ業界の再編で連合相手に日立を選んだ。その後、F社と日立はIBMコンパチブル路線を採って、現在も国内の汎用コンピュータ事業で生き残った。日立が連合相手だったため、F社と共同で装置開発をしていた。電機的な技術力は双方に大きな差はなかったが、メカニカル部門の技術差は大きかった。F社の機械屋さんといえば、電話会社だったため筐体の箱くらいしか設計した経験がない。一方、日立はその分野でも日本有数のトップ技術を有していた。F社がIBM装置をデッドコピーしようにも、「カム」を設計する技術がないためモータ駆動で対応した。一方、日立は寸分たがわずIBM装置をデッドコピーして物まねで製作した。そういう思いがあっため、電機株を買うなら安心安全な日立製作所株を選んだ。話は戻るが、モーサテで欧州の対抗企業の話しが出てきた時に、愚生はすぐにシーメンスだと思った。シーメンスと言えば、古河財閥グループと縁が深い。古河電工のFとシーメンスのS(i)を取って、合弁会社の富士電機ができた。その弱電部門が分離した会社がF社だ。そのF社から分離独立したのが今を時めくロボットのファナックだ。そのため、愚生が入社したころの社章は、FとSをかたどった富士電機のマークと同じものだった。愚生が若い頃に、シーメンスはIBMコンパチブルのF社製コンピュータを輸入することになった。愚生は、学生時代にESSに属していたという理由だけで、ドイツ人に拙い英語で対応させられた。しかし、当時のF社製造部長は、ドイツ人とドイツ語で話していた。愚生が不思議に思っていて聞いたところ、戦前はF社の電話機技術は全てドイツからの輸入だった。そのため、全てドイツ語図面を理解しなければならいため、老齢社員はドイツ語に長けているという。そういう理由で、開発の即戦力にならない愚生は、拙い英語を話せて暇だという理由で、ミュンヘンにあるシーメンス工場で二ヶ月の間、派遣勤務することになった。そのミュンヘンは、数年前に、愚生が学生時代の欧州一人旅で訪れたことがある町だった。当時は、ジーンズ姿にリックサックを背負った貧乏旅行者だった。しかし、スーツにネクタイを締めて、ドイツ名門のシーメンス社に通勤した時は誇らしい気がした。思い出せば、40年以上も前の古い話になる。

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