いまだに魔太郎を許す気にはなれない。
将棋竜王戦の七番勝負は、挑戦者・羽生善治棋聖が渡辺明竜王を打ち負かした。羽生さんは4勝1敗で15年ぶりに竜王を奪取。これで、通算7期の獲得で「永世竜王」の資格を得た。それとともに、永世称号のある7大タイトル全てで称号を獲得し「永世七冠」を史上初めて達成した。先人で大記録を打ち立てた大山康晴十五世名人や、中原誠十六世名人でさえなしえなかった偉業だ。初めて、愚生が羽生さんをテレビでみたのは、1982年の第7回小学生将棋名人戦で優勝した時だ。解説が谷川浩司九段(十七世名人)だった。その時は、羽生さん(十九世名人)が優勝。ちなみに、同学年の十八世名人称号資格を持つ森内俊之九段が3位だった。今、時の人となっている藤井四段と同様に、羽生さんも15歳で史上3人目の中学生プロ棋士としてデビューした。そして、史上最年少の19歳で初タイトルの竜王を獲得し、25歳で史上初の全7冠制覇を達成した。しかし、永世称号の資格は、各棋戦でその後も何期にもわたってのタイトル保持が必要だ。全7冠タイトル制覇もすごいことだが、永世称号の獲得は、長期に亘って勝ち続けなければ得られない。羽生さんを称賛するにも、愚生の語彙ではどういう表現が適当かわからない。今年現役を引退した加藤一二三さんは、デビュー当時は「神武以来の天才」と呼ばれた方だ。そういう彼でも、名人位を含めタイトル獲得数は合計8期(羽生さんは99期)だ。今回の竜王戦は、将棋界の黄金カードといわれる「渡辺―羽生戦」だった。愚生は個人的に魔太郎(渡辺明)は嫌いだったので、羽生さんを応援していた。やはり、三浦九段の冤罪問題が尾を引いて、いまだに魔太郎を許す気にはなれない。ところで、羽生さんは国内最強クラスのチェスプレイヤーという一面も持ち合わせている。世界中を飛び回り、ある時はチェスのグランドマスターを撃破したりもしている。2007年には、プレイヤーの実力を表すレーティング値が国内最高値となり、羽生さんが日本国内で最強のチェスプレイヤーだった。それ以降も、国内では1位か2位のレーティングを保持している。ところで、十九世永世名人資格の森内さんも、国内チェスランクは5位(2015年)にいる。皆さん、将棋から離れたチェスの世界でも活躍されている。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログを再開しました。(2023.11.18)
- 浄粒善行はtwitterに移行しました。@jyohryu(2023.04.27)
- 今日でブログを終了します。(2023.04.14)
- N党の混乱に思う(2023.04.13)
- 不倫の無能男な現職知事(2023.04.10)
「趣味」カテゴリの記事
- 生死や運不運もすべて「ゆらぎ」の結合体(2021.01.03)
- いつの間にか、ニコンのカメラは無くなった。(2019.12.25)
- 売却したカメラやレンズには申し訳ない。(2019.12.16)
- 趣味とは、お金の無駄使い(2019.11.21)
- 新しいカメラを手にした時の嬉しさは格別(2019.11.07)
「将棋」カテゴリの記事
- 5月初めには7冠を達成(2023.04.12)
- 玉の守りは金銀三枚(2023.03.23)
- タイトル6冠を20歳8カ月で達成(2023.03.20)
- 身分を明かさないでの寸評は困る(2023.02.27)
- 将棋の神様に見放された棋士は負け(2023.02.19)
コメント