分からないことといえば
日経新聞に、仮想通貨取引で損失をこうむった投機家の話が載っていた。愚生が不思議に思うのは、ビットコインには価格を裏づける明確な保証はない。通貨なら、少なくともその国の物は購入できる。金や株ならば、高安の妥当性はともかく実態がある。仮想通貨は、水準の妥当性を測るモノサシがないことで、期待だけで値上がりし、不安で暴落する。実際に、ビットコインは今年に入り調整色を強め、17日には1カ月前につけた最高値から半値まで急落した。新聞に載った記事なので、実際の話だと思う。「都内の27歳の男性は360万円を元手にした証拠金取引で16日夕に5400万円分のビットコインを購入。直後の急落で証拠金やすでに保有していたビットコインを全額失ったうえに450万円の借金を負った。購入から損失確定までの時間はわずか50分。」だったという。ボラティリティが高い投機商品に、FXのような感覚で臨んだことが敗因だろう。一度儲かると辞められない。仮想通貨に投機した多くの人が大損したことだろう。土地バブルの時も同様だった。一度、土地投機で儲けた人は、その金でまた土地に投資した。そのせいで、多くの投機家がバブル崩壊で「すっからかん」になった。愚生は投機家には同情はしない。しかし、額に汗して働いた金で、自宅購入したサラリーマン諸君などには同情する。愚生もその一人だった。自宅の買い替えで、資金不足から手持ちの株や不動産をすべて処分した後だったので被害は少なかった。しかし、住宅ローンを払い終ったのは五十路の声を聴く直前だった。ところで、分からないことといえば量子コンピューターだ。愚生は量子コンピューターという単語は、15年以上前から知っていた。量子コンピューターは電子などの物理現象を利用する回路のため、いったいどのように実現するのだろうかという疑問だ。NECや富士通ではずいぶん前から基礎研究は行われていたという。そして、展示会場で説明を聞いたこともあったが、理解ができなかった。ノイマン式の二進法のコンピューターなら設計したこともあるので理解しやすかったが。いずれにせよ、日本勢は基礎研究では先行したが、商用化では遅れているという。投資に見合ったリターンが容易に量れないせいなのだろう。そういえば、蓮舫が空っぽの頭で、スーパーコンピューター「京」の批判をし、世間のもの笑いになったことを思い出す。政治家は馬鹿ではいけないとつくづく思う。量子コンピューターではDウエーブや米IBMなどが商用化している。金に糸目をつけない米グーグルなどの参入で、資金力の豊富な米国勢に勢いがあるような気がする。
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