券市場では、信用力の低い社債に資金が流入
ダウ工業株30種平均は、前日比228ドル46セント高の2万5803ドル19セントで終えた。米主要企業の2017年10~12月期決算への期待が幅広い銘柄の買いを誘ったようだ。ナスダック総合株価指数は、前日比49.285ポイント高い7261.062で終えた。アマゾン・ドット・コムが大幅に上昇し、初めて1300ドルを突破した。アップルやアルファベット(グーグル)、マイクロソフトなど主力株が総じて買われた。しかし、フェイスブックは大幅安となり、4%超下げて取引を終えた。コンテンツの表示の仕方を改めると発表し、企業からの広告収入の減少を警戒した売りが膨らんだ。愚生の持っている銘柄の中では、フェイスブックが最も大きな割合を占める。そのせいで昨日の大幅高の恩恵は受けられなかった。コンテンツの表示云々と尤もらしい理屈をつけての売りだが、需給の関係で下がったのだろう。ヘッジファンドは、売り建てたものは必ず買戻す。いずれ、昨年度の決算の発表がある1月明けまでには回復すると見る。期待したい。ところで、国内外の債券市場では、信用力の低い社債に資金が流入しているという記事があった。10日までの1週間で世界の低格付け(ハイイールド)債ファンドへの資金流入は10億ドル超と半年ぶりの高水準だ。信用格付けが低いということは、紙屑になる可能性が高い分、表面利回りは高い。投資先がないのだろうか、国内でも利回りの高い社債を求める投資家が増えている。この動向が事実ならば、金融政策の出口を巡り金利は上昇傾向という見方は当たらない。今年も当面株高が続くと見る。投資適格債の中で最も信用力が低いトリプルB格の社債の利回りは軒並み低下(価格は上昇)している。格付けがトリプルBプラスの大王製紙の5年物社債の国債に対する上乗せ幅は12月の発行以降、0.53%から0.51%台へとほぼ一本調子で低下(債券価格が上がる)同水準の社債の平均も5カ月ぶりの低水準だ。信用力の低い債券が人気を集める理由は、世界的な景気拡大だといわれる。つまり、格付けの低い債券であっても、景気拡大で収益力や財務内容が向上すれば信用力が改善する。債券で高い利回りを得るには、年限の長い債券に投資するか、信用リスクを取るかのどちらかだ。金利上昇局面では、償還までの期間が長いほど価格変動リスクが大きい。(金利が上昇すれば、必ず損をする)それならば、いっそのこと短期で格付けの低い債券に投資するほうがリスクは少ないと見るからだ。リスクの高い債券が買われるくらいなら、割高でも業績が安定した株を買った方が遥かに安心だと思う。利回りも悪くない。そう思って、数年前から優待券の関係で妻や息子名義でオリエンタルランド株を持っていた。今回、愚生の名義でも買い足した。銀行に100万円預けても、普通預金なら税引き後、8円しか利息はつかない。株なら配当が3000円~4000円とディズニーランドの一日無料券が貰える。株券を土地だと思って持っている分には、株価の上げ下げなどは気にならない。数年前に、オリエンタルランドの株式四分割で需給が崩れて安値になっていた。しかし、愚生のように株を買った人は売らないから、需給が締まってくれば株価は上昇する。安ければ、日本マクドナルドホールディングスの株も欲しいが、一株5000円は高すぎる。今年の課題は、欧米の金利上昇局面の環境変化に目配りしながら、どう運用していくかだ。ボケ防止策としては、年寄りには良い刺激なのかもしれない。
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