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2018年2月10日 (土)

嵐が通りすぎるのを待つしかない

12   9日の米株式相場は3日ぶりに反発。ダウ工業株30種平均は前日比330ドル44セント高の2万4190ドル90セント。場中は乱高下したが、取引終了にかけて短期的な戻りを見込んだ買いで上昇した。株価暴落と言うが、米企業業績の改善と米景気拡大といったファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に変化はないとの見方が相場を支えたようだ。愚生も株価の乱高下の原因はVIX指数関連の上場投資信託(ETF)からだという説を支持したい。日経新聞記事には、この大きな価格変動は、ある特殊な金融商品の価値をほぼ全損させたという。それは、個人投資家も購入していた「VIXインバース」と呼ばれる上場投資証券(ETF)や上場投資証券(ETF)だ。VIXは米国の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数の予想変動率を示し、「恐怖指数」とも呼ばれる。過去最大の下げ幅を記録したせいで、恐怖指数が急上昇した。例えば野村証券の「NEXT NOTES S&P500 VIXインバースETN(VIXベアETN)」は、ベア型だからVIX指数が下がれば下がるほど投資収益を得られる。しかし、逆にVIVが上がるほど、損失が膨らむ。要するに、この商品は、VIXとは正反対の値動きをする。そして、指数が前日終値に比べ80%以上下落した時には強制的に償還する条項が付いていた。この条項に抵触すれば、ETFを繰り上げ償還される。償還額は1144円と前日の取引での終値2万9400円のわずか4%だ。つまり、1000万円もっていたなら、4%なら40万円しか払い戻されない計算だ。このような商品性を持つVIXベア型商品の売買高は、世界全体でVIX関連ETFとETN全体の4割も占めている。この野村証券と同様の商品は、米国では金融大手クレディ・スイスなどが組成している。米ゴールドマン・サックスによれば、こうした金融商品の運用残高は全体で39億ドル(約4300億円)もあるという。バークレイズは、ボラティリティー関連ファンドのレバレッジ解消で2250億ドル(25兆円)相当の株売りが出ると試算している。さらに、リスク・パリティ・ファンドの運用資産は約7000億ドル(約76兆円)前後との試算が出ている。これらのファンドがレバレッジを解消する中で、米株は大きく下落した。こう考えれば、100兆円くらいの米国株の売りが市場に押し寄せたわけだ。今週の米国市場の乱高下を引き起こした原因だ。いずれにしろ、市場の動揺はしばらく続くだろうが、日柄調整が終ればまたファンダメンタルズが良い銘柄は買われるだろう。じっと、嵐が通りすぎるのを待つしかない。

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