ビットコインは、理論でも経験則からでも下落
ビットコインなどの仮想通貨の価格が安定することはなく、結局はねずみ講のようなものに終わるという記事があった。その理由は、ピッツバーグ大学の研究者らが数学モデルと実験経済学を使ってビットコインの価値を特定しようとした。しかし、ビットコインは、伝統的な方法で特定できる価値のない資産であり、現在の価値はバブルだと結論付けた。確かにビットコインを売買している投機家は、仮想通貨の価値を正しく理解をしていない。そして、ビットコインを付随的価値で売買している。このような場合、買い手が不安を感じて市場から逃避すれば価格は急落する。一方、安心して戻ってくると反発するからだ。また、ドットコム・バブル期の経験則を参考にするなら、ビットコインは大幅に下落する。昨年12月に200万円以上の値を付けた後、既に5割以上下落した。それにもかかわらず、ビットコインは雨後の筍のように供給される。ビットコインの考案者らは、供給を2100万コインに制限することを意図していたが、フォーク と呼ばれる分裂で、本来のブロックチェーンを基にすると既に5000万コイン余りが存在している。また、ビットコインのクローン(仮想通貨)が無限に誕生する状況にも歯止めがかかっておらず、売買可能な仮想通貨の数は過去1年で120%も増えた。このようなビットコインの供給が持続不可能なほど増加する環境では、さらに90%下落する可能性があるという。そしてアマゾン・ドット・コム株とナスダック総合指数がITバブル期の2000年にかけて急上昇後、下落した経験則に当てはめれば、ビットコインは900ドルに値下がりする可能性があるからだ。900ドルの90%下落とすれば、90ドルだ。日本円で言えば、1万円くらいになってしまう。これらは、理論や経験則からビットコインの下落を予想している。そのうえ、1年くらいのチャートを読み込めば、ビットコインはっきりした下落トレンドを示している。先のことは判らないが、どうも下落予想は当たっている気がする。勿論、確実に上がるなら愚生とてビットコインを購入して持ちたい。しかし、確実に下がるという予想下では手はだせない。
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