将棋順位戦インターネット中継のAbema.TV
今期の将棋の順位戦の「A級」は、最終戦を終えて11人のうち上位6人が、6勝4敗で並ぶ大混戦となった。そのため、名人戦の挑戦者を決める史上初の6人によるプレーオフが行われた。昨日、羽生竜王がこのA級順位戦プレーオフで、稲葉八段位勝ち名人戦七番勝負の挑戦者に決まった。羽生竜王と言えば、過去タイトル獲得は歴代第一位の通算99期にもなる。今度の名人戦は、100期目をかけた戦いになる。愚生は、昨日のAbema.TV(アベマTV)で放送されていたLIVE中継を見ていた。郷田九段の解説では、午前10時に始まった対局は中盤までは互角の争いとなっていた。しかし、終盤は羽生竜王の優勢とのことだったから、羽生竜王の勝利を確信していた。来月から始まる名人戦七番勝負では、一昨年の名人戦でタイトルを奪った佐藤天彦名人との返り咲きの戦いだ。愚生はどちらの贔屓でもないが、やはり羽生さんが挑戦者となると注目度は高い棋戦となる。楽しみな名人戦になった。羽生竜王は、意気込みを聞かれて「機会に恵まれたので、コンディションを整えて臨みたい。タイトル戦通算100期は、一つの目標としてやっていければいいと思います」との淡々としたコメントだった。ところで、愚生は昨年までインターネット中継のAbema.TVを知らなかった。名人戦は二日制。将棋の順位戦といっても持ち時間各6時間だから、午前十時に開始しても勝敗は深夜になることも多い。こういう番組を地上波やBSで放送することは無理だ。しかし、チャネル数が無限に近いインターネット中継なら可能だ。今回のプレ―オフ戦の番組アクセス数は、5万~10万くらいだったから、相当の数の視聴者がいたことになる。こうなると、NHKBS放送で名人戦の一部(二時間程度)だけの放送など無用の長物となる。なにもコストの高いNHKBS放送などで放映する必要はない。確かに、インターネットを使いこなせない人は、番組を視聴できないという声はある。しかし、個人の株の売買でインターネット取引をしない人はいない。そのために、老骨に鞭を打ってパソコンの使い方を覚えた老人は多い。金儲けとなれば、どんな苦労もいとわない人は多い。タイトル戦や順位戦など、プロ棋士の将棋を家にいてLIVEで観戦できるなどひと昔前なら夢物語だった。インターネットの普及が、世の中を大きく変えたことを痛感する。そう考えるとファイブGという次の世代を担う通信規格に移行するにあたって、投資冥利に尽きる企業もおのずと知れてくるような気がする。
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