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2018年3月29日 (木)

ジェフ・ベゾス氏はドメイン「.Buy」で何をする?

Domaintoha 最近、サーバーとセットでのお申し込みなら「ドメインが1円で取得できる」という広告が入ってくる。今から、二十年以上前にインターネットに出会った頃から隔世の感がある。今では、何かの発表前にドメインを取得する時代になってその大切さは常識だ。しかし、インターネットが一般的でなかった頃は、その大切さを理解している人は少数派だった。1994年5月、Wiredのレポートによると、フォーチュン500企業のうち社のドメイン名を取得していたのは、たった3分の1程度しかなかった。トップレベルドメイン(TLD)はインターネットで利用するDNS(ドメインネームシステム)において利用され、ドメイン名は住所の役割を果たす。gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)の「.com」「.net」「.org」の3種類は古くからあり、元来はアメリカ合衆国のものであった。その他、ccTLD(国別コード)という、国別コードトップレベルドメイン(日本は「.jp」)が決められていた。使用出来るトップドメインが少なかったため、気に入ったドメインを取得するのは不可能だった。また購入しようとすれば莫大な金が必要だった。日本航空なども「jal.com」を裁判で争ったが負けて、数千万円で購入したと聞く。また、「nifty.com」も同様に訴訟が面倒なためドメインを買い取ったと聞いている。愚生が日常使っている自分の姓のローマ字読みのドメイン「●●●●.link」も、「.net」ならば売り主の希望価格は60万円だ。とてもそのような大金を出してまで欲しいと思わない。ところが、2014年以降に、新規ドメインが申請が通れば自由に作ることが可能となった。そのせいで以下のように新しく出来てきた。お陰で昨日、愚生も欲しかった「●●●.work」というドメインを安値で取得した。新ドメインリリース情報を見れば、雨後の筍のようだ
2018.03.27「.storage」
2018.02.22「.store」
2018.01.25「.games」!
2017.12.07「.love/.health」
2017.11.09「.ski」
2017.08.29「.bio/.green」
2017.08.03「.salon/.ltd/.group」
2017.07.04「.organic」!
2017.06.13「.studio/.live/.news」
2017.05.11「.art」!
2017.04.26「.cam」
2017.04.06「.fun」
2017.03.29「.promo/.bet」
2017.03.22
2014.07.22「.okinawa」
2014.06.27「.tools/.industries/.parts/.supplies/.supply」
2014.06.20「.community/.catering/.cards/.cleaning」
2014.06.13「.nagoya」
2014.06.10「.ink」
2014.06.06「.tienda/.condos/.properties/.maison」
このように、2014年以降に1,500件以上の新gTLD(トップレベルドメイン)が導入される見込みだ。インターネットの普及でドメインは、企業の会社名や商標権のようになってきた。例えば、「Amazon.com」「salesforce.com」などは、ドメインが社名となっている。たま、auのEメールドメインが18年4月から変更になり「ezweb.ne.jp」から「au.com」にとなり、auブランドと統一性のあるドメインになる。Googleの親会社「Alphabet」が取得した新ドメインは、AからZまで並んだ「abcdefghijklmnopqrstuvwxyz.com」だ。アップルなどは、自らのサービスをより分かりやすくために独自ドメインを取得して「.com」から「.apple」へ変更予定だという。このように、ドメインの末尾に企業名やブランド名を導入する方法を日立やキヤノンも採用するという。日本企業では、トヨタやソニー、NTTなど約50社が採用すると見込まれている。「〇〇〇.hitachi」「〇〇〇.canon」というった風になるのだろうか。こうすれば、サブドメインなど起こさなくても、無数にセカンドドメインで拡張できる。「jp.ibm.com」→「japan.ibm」とすれば、サブドメインを直接商品名やキャンペーンに使用出来る。最近話題になったドメインでは、「.Buy」というトップレベルのドメインの使用権がある。「.Buy」は、インターネットのドメインネームとIPアドレスを世界規模で管理していている非営利組織ICANN(アイキャン)が開催したオークションにかけられた。その結果、Amazonがグーグルに競り勝ち「.Buy」を手に入れた。トップレベルのドメインの使用権に、Amazonは450万ドル(約4億8,000万円)を支払った。ちなみに、ICANNは、過去数年の間に「.Buy」だけではなく「.tech」「.VIP」といった魅力的なトップレベルドメイン(TLDs)の販売に関わっている。グーグルなどは、その全てに入札を行っている。また高額なドメインとしては、「.tech」は、Dot Techというドメイン登録会社が670万ドル(約7億1,000万円)という値段で落札したという。ところで、愚生はアマゾンという企業に期待して少しだがAmazon株を持っている。ジェフ・ベゾス氏は今回競り落とした新しい「.Buy」で何をするのだろうか?

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