予想では、円安が進む。
「弱い日本の強い円」著者、佐々木融氏のコラム「日米政治リスクをしのぐ円安ドライバー」が載っていた。佐々木氏は、JPモルガン・チェース銀行の市場調査本部長で日経テレビなどの出演も多く、愚生には顔なじみのストラテジストだ。本を買うことの少ない愚生だが、「弱い日本の強い円」は金融のバイブルだと思って本棚に置いてある。先週(3月5日週)は、円相場に影響を与えるファクターが多い週だったが、結果的に円は主要通貨の中でスイスフランに次いで2番目に弱い通貨となった。ドル円相場は週初の105円台前半から、金曜日の米国2月雇用統計発表後には一時107円台まで上昇した。先週は、米国主要株価指数は1.7―1.8%程度上昇したが、その中でもナスダック総合株価指数は過去最高値を更新した。さらに、株の暴落問題で原因を作ったVIX指数は15を割り込んだ。佐々木氏の分析では、2月に円が急騰した理由は、世界的な株価急落を受けたボラティリティーの急上昇。そして、日銀金融政策の早期正常化および米保護主義に対する懸念だ。しかし、こうした円高要因はすでに株価に織り込まれて、世界的に株価は総じて下げ止まった。また、日本の国債20年金利は昨年9月以来の水準まで低下。そして、米朝首脳会談が決まり、北朝鮮情勢に対する懸念が一気に後退したことも円安方向の要因となっている。その結果、年度末、新年度に向けて円は反落基調に入っていく公算が大きいという。佐々木氏の予想では、円安が進む。愚生は過去の実績から佐々木氏の円安基調を支持したい。為替に対しては、多くのストラテジストが多種多様な予想をするが、外れて弁明に努めることが多い。愚生はFXなどしていないから、短期的な為替の動きは気にしていない。ただ、日本に住んでいるせいで、どうしても円換算してしまう癖がある。極端な円安にならずとも、為替は常に安定していて欲しいものだ。ところで、昨日からアマゾンのアカウントが理由もなく停止されている。何回かアマゾンに問い合わせるが、調査中だとの回答しか得られない。愚生のような基幹系システムに従事してきた者にとっては、アマゾンの回答は無責任としか言いようがない。向こうは忙しいのだろうが、代案くらいは早期に提示して頂きたいものだ。
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