買い手不在で、実需がなければ無価値
27日の米株式市場では自動運転車の試験の一時停止したのが嫌気され▼7.8%安とエヌビディアが売られた。SNSや自動運転車への規制を巡る懸念からハイテク株中心に売りが出た。ナスダック100指数は▼3.3%下落。今回、最も顕著に下げたのは「FANG」という略語で称されるテクノロジー株と大型株だ。ユーザーの個人情報保護問題で、批判を受けたフェイスブックは引き続き売られて▼4.9%安。今月に入ってから15%近くも下げている。個人情報規制に最も脆弱だと言われるツイッターは▼12%も下落。アルファベット(グーグル)、アマゾン・ドット・コムも4%前後の下げとなり全体の指数を押し下げた。また、電気自動車メーカーのテスラは、米運輸安全委員会が同社の衝突事故についての調査を開始したというニュースで▼8.2%下落。そして、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが米議会証言に応じる見込みだと伝わり、規制強化、広告収入の落ち込みへの警戒感が広がった。米国株は第一四半期の株引き渡し最終日を迎え、利益確定のため大幅な売りが出て大きく下げた。個別理由は、色々とあるだろうが、需給の関係で売られたのだろう。愚生もフェイスブック株の先行きが見えないため、暴落前の寄りで手持ちの株を一旦全て損切した。売却した米ドルで、ウォーレン・バフェットがCEOを務める投資持株会社である「バークシャー・ハサウェイ株」を購入した。この投資会社は、キャシュポジションを高めて運用しているせいもあって、大暴落の中であっても下落率は小さかった。ハイリスク・ハイリターンとはよく言ったものだ。上昇率の高い銘柄は下落する時には反動で大きく下がる。こう見ると、自分でインデックス指数連動型ETFや個別銘柄を買うより、こうした投資会社の株を買う方が安全な気がする。ただ、米国経済の堅調さは株価が下げたからと言って変わるはずはない。いずれは、回復して過去の高値を越えていくだろう。ところで、株が下がっているとその日は不快だという友人がいる。株価が下がって資産が減ったから不愉快なのだろう。しかし、反面それだけ資産に透明性があるということだ。今日の新聞に、土地の公示価格が載っていた。愚生の住む東京郊外の住宅地でも、少し上昇ぎみで一坪当たり百万円前後とある。しかし、少子高齢化の昨今、よほど余裕があるならともかく、こんな高値で土地を買う人はいないと思う。子供の頃に、切手を収集していたことを思い出す。自分の切手帳にある切手を名鑑で調べて、時価いくらだと喜んでいた。数年前に、その切手を古物商に持ち込んだところ70年前の発行額面以下だと評価されて愕然とした。宝石や骨董品、古美術品などは、値段をつけたところで欲しいという買い手不在で、実需がなければ無価値だ。株価が下落したからと言っても、いつでも換金性できる。そう思うと、株価が下落したとしても慰められる。
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