美味いと思って食べたコメが美味い
最高級のコメとされてきた新潟県魚沼産のコシヒカリが、2017年産米の食味ランキングで格下げになった。最高位の「特A」から、2番目の「A」に下がった。愚生宅でもスーパーで買う米は「特A」銘柄だ。はっきり言って、愚生に「特A」と「A」の味の差などわかるはずはない。うまいコメだという気分で食べるから、美味いのかもしれない。ところで、「特A」のコメと「A」のコメの味にどれだけ差があるのだろうか。食味ランキングは、日本穀物検定協会が選んだ評価員たちが、各産地のコメを基準米と食べ比べて決める。基準米と同じなら評価は「0」で、プラスマイナス3段階、合わせて7段階で各自が評価し、その結果をもとに判定する。「特A」のコメは、どれだけ高い評価を得ているのかといえば、評価値の平均の最高値は「1未満」だという。評価員の判定がすべてそろえば、最高得点の「3」もあるが、結果は最高でも1未満というから、味覚に優れた人たちが審査してもほとんど差はないようだ。要するに、産地の努力で多くのコメの味が向上し、各地のコメが十分においしくなっているのだそうだ。そして、コメの作付面積の8割超をコシヒカリかその系統種が占めるから、食味ランキングはコシヒカリとコシヒカリを比べていることになる。評価員はその違いをどれだけ判別できるのかというと、ワインやチーズ、牛肉などと比べると、コメは味の差を出しにくい。そして、コシヒカリの系統ばかりになったことで、差はますます小さくなったという。そう考えれば、愚生のような味覚がいい加減な者は、「特A」と「A」の区別はつかないような気がする。故郷納税のつもりで、アマゾンから富山県産「A」評価(29年度は「特A」はなかったため)のコメを購入した。以前食べていた北関東産の「特A」コメと食べ比べたが愚生には味の差はわからなかった。ただ、愚生が小さい頃育ったせいか、富山平野のコメのほうが美味いような気がした。カミさんは、富山県産のコメのほうが美味いという。これが事実なら、愚生宅の評価では「A」>「特A」と日本穀物検定協会の判定と逆になる。素人の味覚では、美味いとか不味いとかと言う差はでないのだろう。それより、美味いと思って食べたコメが美味い気がする。それなら、これからも富山県産のコメを食べようと思う。通販が普及したため、全国のほとんどのコメが食べることができる。便利になったものだ。
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