フェイスブックの株で弱り目に祟り目
今朝の新聞に、フェイスブCEOマーク・ザッカーバーグが個人情報取り扱いの過ち認めるという記事があった。利用者5000万人のデータが流出した問題で、今後はアプリ開発者のアクセス制限を強化する考えを示した。愚生は、フェイスブックの構成の詳細なことは知らないがマイクロソフトでいうSDK(Software Development Kit)のようなアプリケーションを作成するためにソフトウェア技術者が使用する開発ツールキットを使えば、個人情報が収集できるようだ。フェイスブックを巡っては、英データ会社ケンブリッジ・アナリティカが5000万人以上の個人情報を不正に入手した。そして、2016年の米大統領選でトランプ陣営を有利にするために使われたと指摘されている。ザッカーバーグCEOは謝罪しているが、何が過ちだったかは明確にしていない。お陰で、フェイスブックは10%以上も株価が下落した。今後、アプリソフトウエアを調査し、外部開発者のデータへのアクセスを制限するというからフェイスブック上のセキュリティが担保されていなかった可能性が高い。今後、ユーザーがこれまでよりも簡単に第三者のアクセスを不可にするツールを提供するというから、今のように「自分の友達」の「友達」を簡単にアクセスできない形になるのかもしれない。今回の英国の学者、アレクサンドル・コーガン氏の場合は、調査アプリを作成しデータを収集した。そして、アプリに回答したフェイスブック利用者は30万人にとどまったが、同氏は回答者の「友達」情報へのアクセスも得たため、5000万人の個人情報を収集できたという。フェイスブックは、既に利用者が「友達情報」を共有するのを防止するための変更を行ったという。個人的には、愚生もフェイスブックのセキュリティは甘いと思っていたので、自分が知られたくないと思う項目は入力を省いていた。まあ、愚生のように歳を重ねてくれば、社会とも疎遠になっているため、個人情報が知られたとて特に困らない。ただ、フェイスブックを使った広告主によるデータ利用が大きく制限されることはないようだ。なぜなら、開発者の情報アクセスをさらに制限し、他の種類の不正利用を阻止するといっているからだ。あまり強い制限をかければ、フェイスブック自身のSNS基盤のメリットを殺してしまう。いずれにせよ、同様なことが、11月の米中間選挙のほか、インドやブラジルの選挙への介入を招かないようにすると表明した。ザッカーバーグCEOは、「問題は規制すべきかどうかよりも、正しい規制とは何かということだと考える。フェイスブック上で見る広告を誰が買っているのか、人々が分かるようになるべきだ」と述べている。しかし、悪意を持って個人情報の収集を行なわれると防ぐのは容易ではない。アレクサンドル・コーガン氏のように、虚偽の申告をして契約を守らない悪質な行為は防げない。実際の企業内セキュリティでも、外部からのアクセスには強い。しかし、安全と思った身内からの内部盗用には無防備だからだ。多くのアナリストは、今回の問題を受けて、ユーザーがフェイスブックを利用する度合いに悪影響が及ぶという。また、同社の広告主への影響力が弱まる可能性があると指摘した。フェイスブックの株に投資していた愚生にとっては、弱り目に祟り目だ。
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