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2018年3月17日 (土)

バブルは、弾けて初めて気がつく。

Img_8807f124c941d8a6bbe6f75b8526d14 ここのところ、仮想通貨の価格が安値ぶれしている。理由の一つとして、独自の仮想通貨(トークン)を発行して資金を調達するICO(イニシャル・コイン・オファリング)に対して世界的に当局が規制に乗り出している。確かに、これまでに世界中でデジタル技術関連の新興企業500社以上が、銀行やベンチャーキャピタルを介さずにICOで資金調達した。これは、なんの規制もせずに仮想通貨市場に大規模な投資マネーを集めた。価格上昇を見込んで多くの投資家がICOに参加した。しかし、仮想通貨と言っても、流通もしていない電マネーだ。発行側は、詐欺まがいに無尽蔵に金集めをする。しかし、価値も担保されない仮想通貨もあるだろう。取引の透明性や詐欺行為が含まれているリスクが以前から懸念されている。米証券取引委員会(SEC)を中心に各国の当局はこれに対して、新規のICOを延期させるようなルールや指針を打ち出している。そのため、今後ICOのペースは鈍化する可能性がある。各国の中央銀行が紙幣を印刷してお金をばら撒けばベネズエラのように貨幣の価値に信用がなくなりハイパーインフレとなる。それでも、その国では使用可能だ。一方、仮想通貨は新興企業が独自に発行するため、資産や価値の保証がなければ何の価値もない。仮想通貨だと言っても、万人が認めなければ誰も取引の代価と見なさない。こう考えると、全てとは言わないが多くのICOでばら撒かれた仮想通貨は無価値になる可能性が多い。仮想通貨が資産として定着しないなら、いずれは淘汰されていく。これを、詐欺と言ってもいいのか?それとも、騙されるほうが悪いのかも。今考えれば、土地バブルの時代、東京23区の土地総資産で、全米の土地が買えた。これも、冷静に考えれば、日本の土地値段がおかしい。しかし、バブルの中に埋もれて周りが見えないと、異常な高値であっても取引が成り立つ。株も同様だが、需給の関係で価格が形成される。仮想通貨も、今はそういう局面のような気がする。バブルは、弾けて初めて気がつくからだ。

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