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2018年3月11日 (日)

師弟対決は、弟子の完勝

Sot18030819420011p4   藤井聡太六段第68期王将戦の予選で、師匠の杉本昌隆七段と公式戦初の師弟対決があった。杉本の先手で始まった対局は、千日手で指し直しとなった。先手後手入れ変えた指し直し局では、四間飛車に構えた杉本に対し、藤井居飛車穴熊となった。杉本七段は、一局目は中飛車というから、振り飛車党のようだ。結果は、戦前の予想通りで藤井六段の勝ち。杉本七段は、順位戦CⅠ組で七勝二敗の好成績だから未だ下り坂ではない棋士だ。四月からは、藤井六段もCⅠ組に昇格してくるから順位戦で当たる可能性は多い。ただ、今回の棋譜を見る限りでは序盤から藤井六段が少しずつリードを広げていた。そして、危なげなく師匠の杉本七段に完勝した。名人・竜王を倒して棋戦で優勝する藤井六段であれば、師匠より強いのは当たり前だろう。藤井六段の並々ならぬ才能には敬服する。今後将棋界を背負っていく第一人者の一人であろう。未だ、15歳の中学生というから末恐ろしい人物だ。数年以内に幾かのタイトル戦に登場するだろう。こう見ると、将棋のプロの世界は甘くないと思う。トップ10位くらいに入っていなければ、大企業のサラリーマンの収入より割が悪い職業だ。対局料や賞金を合わせた合計が1000万円を超えるのは、将棋界で約1割程度。つまり後の9割の棋士年収は1000万円以下だ。勝てない棋士は対局料ももらえないし、賞金も入ってこない。下位の棋士となると年収は400万円くらいというから、非正規従業員並の年収だ。どこの世界も、つくづく甘くないと痛感する。少し古いデータだが、日本将棋連盟が発表した2011年度のプロ棋士の年収は下記のようだ。
棋士(プロ棋士)のランキング
渡辺 明 竜王 8,365万円
久保利明 二冠 4,659万円
森内俊之 名人 3,371万円
丸山忠久 九段 2,643万円
深浦康市 九段 2,145万円
木村一基 八段 2,052万円
広瀬章人 七段 2,005万円
佐藤康光 九段 1,920万円
郷田真隆 九段 1,679万円
三浦弘行 八段 1,650万円
橋本崇載 八段 1,498万円
山崎隆之 七段 1,405万円
屋敷伸之 九段 1,333万円
豊島将之 六段 1,286万円
谷川浩司 九段 1,220万円
佐藤天彦 六段 1,148万円
藤井 猛 九段 1,107万円
高橋道雄 九段 1,088万円
糸谷哲郎 六段 1,035万円
将棋連盟によると下記の生涯年収の内容が出ている。(1991年度~2011年度まで)
羽生善治 22億1343万
谷川浩司 10億4788万
佐藤康光  8億6033万
森内俊之  7億5999万
渡辺_明  5億0820万
中原_誠  4億5771万
丸山忠久  4億4367万
郷田真隆  4億2333万
藤井_猛  4億0018万
森下_卓  3億2966万
深浦康市  3億0004万
久保利明  2億9892万
高橋道雄  2億6245万
三浦弘行  2億1895万

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