富士フイルム経営陣の刷新が求められる
ゼロックスの富士フイルムによる買収提案は、どうも白紙に戻る公算が多くなった。それは、ゼロックス大株主が提案した6人の取締役候補を受け入れ、CEOを含む現在の取締役7人が辞任するからだ。新たな経営陣と大株主が代替案を練るというから、事実上富士フイルムによる買収の可能性はない。今回の買収案では、富士フイルムが資金を全く使わずに経営権を握る枠組みだった。愚生も、これは虫が良い条件だったため、ゼロックスの経営が破綻状態なのかと思っていた。そうであれば、ストックオプションを持つ現行の取締役は、会社が破産したのでは、権利が無くなってしまう。愚生がCEOでも統合への道に突き進むだろう。ゼロックスの大株主は、配当の積み増しなど条件見直しを迫ると思われていた矢先に、株主らとの和解となった。やはり、富士フイルム側が強硬な姿勢をとり続けて、米国側の動きを読み切れていなかったことが敗因だろう。東芝メディコの買収時に、キヤノンに買収を横取りされた経験が生きていなかったようだ。今回の株主合意は、富士フイルムがゼロックスとの再交渉で条件の見直しに応じなかったことが引き金になったという。要するに大株主へのインセンティブを渋ったことが失敗だ。古森会長の強気姿勢が墓穴を掘った形だ。富士フイルムでは、老人による独裁経営が行われており、周りの忠告を聞き入れる経営環境ではないようだ。昭和の化石となった富士フイルム経営陣の刷新が早期に求められる。ファナックでも忠臣が反乱を起こして独裁経営者の稲葉清右衛門を追放した。富士フイルムでも改革開放がなされなければ、NECの関本長期政権と同じ轍を踏む。あの時は、成功体験が邪魔をして安直なパソコン依存体質から脱皮し遅れた。そして、通信業界トップの座をF社に譲ってしまった。
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