長い目で見れば円安・ドル高になると踏む。
愚生の見聞では、アナリストの多くは円高に進むという声が多かった。しかし、米10年国債利回りが3.1%台を記録したことで、為替市場でもドルの方向性に大きな変化が表れ始めた。主要国通貨に対するドルの総合的な価値を指数化したドルインデックスは2016年末に高値を記録後、今年4月終盤以降は上昇に転じている。ユーロやポンドなど特定の通貨に対してのみならず、主要通貨全般的にドルは1年以上続いた下落トレンドを転換し、その方向がドル高に向かい始めている。当初は、FRBの利上げ効果などもあっても、米景気は2019年には減速局面入りするとの警戒感も強く、ドル高予想は少なかった。しかし、減税法案が成立したことにより、米国の減速局面入りは先送りになるとの見方が台頭したことからだという。評論家の後付け理論だから、あっているかどうかは怪しい。ただ、円安(ドル高)トレンドに入ったことだけは、為替を見ればわかる。昨年半ばごろまでは、トランプ政権に対する評価は散々なものだった。しかし、今年序盤には市場の懸念材料だった債務上限や暫定予算の期限延長も可決。貿易問題についてもEUや中国などに対して、毅然とした態度で渡り合い合意見通しだ。前政権と違い、混乱は起こすが有言実行は評価されてきた。このような米国の景気やトランプ政権に対する見方の変化が、ドル売りトレンドを転換させた可能性があるという。ただし、猫の目のように評論家の意見は変わるため、愚生は結果を信じる。しかし、理由は眉唾物だと穿った見方をする。通貨先物市場のポジションでは昨年の夏頃から主要通貨のロング(ドルのショート)が積み上がり、今年これまでに先進国主要通貨に対する合成的なドルショートポジションは2011年8月以来の高水準となった。こうしたことから、これが解消に向かってドル高になったという説もある。ドル円は昨年、108円から114円程度のレンジでのもみ合いが長かった。2017年初の118円台から今年3月の104円台まではドル安円高の流れだ。ここ数日の111円近辺への急激な反発から、このまま年初来高値の113円をトライする展開もあるという。いずれにせよ、為替は短期的には投機資金、長期的には金利差で動くと思っている。米国債の金利上昇が続く限り、長い目で見れば円安・ドル高になると愚生は踏む。日本に住めば自宅不動産は円で持つ、そうであれば、他の資産を米ドルで持つことは安心安全な気もする。ただし、愚生の予見などは、評論家以上に朝令暮改のためあてにならないが・・・。
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