知見のある分野以外への投資は博打
今朝のモーサテで、ビル・グロース氏が運用資産の3%を一晩で失ったというニュースが流れた。ビル・グロース氏と言えば「PIMCOの債券王」と呼ばれた著名な債券投資家だ。今回のイタリア政局の混迷で、イタリア国債の利回り上昇した。それに伴い、投資家のリスク回避指向から、米国債が買われて金利が低下したことが原因らしい。そのせいで、昨日は金融株を中心に大きく下げた。ピムコと言えば、債権の投資信託では世界最大だ。ビル・グロース氏は、一時は2兆ドル(約223兆円)を運用し債券の王様と呼ばれた。そのビル・グロース氏も、指数連動ファンドの時代になって普通の運用者の一人にすぎなくなった。同氏が共同創業者として世界最大の債券運用会社に育て上げたピムコを去って3年が経ったが、この間のパフォーマンスは芳しくないからだ。最近は、ビル・グロース氏は過去の人となりつつある。最近では、世代交代したのだろうか。債権関連ではジェフリー・ガンドラック氏が「新債券王」として知られている。時代の変遷とは、厳しいものだ。昨年、ジョージ・ソロスがアマゾン株を全て売り払っていたが、2~3月で大幅に買い戻したらしい。過去に儲け話で有名だった投資家でも、常に予想が当たるということはないようだ。巷の噂だが、素人投資家から崇められている雄弁な株式評論家も、息子との実運用では大損をして資産を半分以下にしてしまったと聞く。一般人であれば、どこにでもある話で珍しくもないが・・・。そのくらい、投資の世界で常に勝ち続けることは容易なことではない。そう思うと、愚生などは気が楽になる。しかし、自分が知見のある分野以外への投資は、博打と同じだと思って自重している。
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