来季プレーするなら自由契約を望むのが道理
昨日からイチローがマリナーズの球団特別補佐に就任したニュースが多い。耳障りは良いが、選手ではないポジションだ。イチロー本人からの弁を聞くと、よけいに分からない。いずれにせよ、今季はもうプレーはしないということだ。だから、今日からの大谷君との対戦には出場できない。日本から、シアトルまでわざわざ観戦に行ったファンにマリナーズはどう謝罪するのか。あと、3日くらいイチローを出場させるのが武士の情けではないだろうか。来季以降は出場の可能性を残しているという。しかし、来年の話しをすれば、笑われてしまう。良い冗談としか思えない。44歳で周りを丸く納めたのが今回の引退勧告だ。ニューヨーク・ポスト紙では、2016年シーズン途中にヤンキースで現役引退を突如発表したアレックス・ロドリゲスの例を持ち出し、変則的な事実上の引退と特集している。今季、ロースターから外れたイチローは、チームからの戦力外通告だ。もちろん、論理的には来季以降に復帰する可能性はある。しかし、今年の成績で戦力外なのに、来年があると見るのは奇跡でも起きなければ無理だ。来年にかけるというなら、巨人の村田のように独立リーグや日本プロ野球にでも所属して、プレーしていなければ無理だろう。米紙の記事でも、実現の可能性は低いと分析する。仮に復帰したとしても、来年東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕シリーズ2試合のみだろう。マリナーズのGMは「今回の合意事項は2018年だけだ。2018年中の役割がどう進化するかにより、チームとイチローにとって2019年以降の形が見えてくる」と語っている。長期契約と言うが来期以降を確約したことではない。マリナーズがイチローに対して見せた働きは、2016年にヤンキースがAロッドに対して見せた動きと重なる。通算696本塁打を誇るAロッドは、2016年途中に調子が上がらず引退を表明した。その時、ヤンキースは残りのシーズンは特別アドバイザーとして球団に残ると発表した。選手登録はなくても、Aロッドの場合はシーズン中の契約年棒は受け取れたのだろう。ニューヨーク・ポスト紙は、両者の状況を照らし合わせ、「イチロー・スズキはアレックス・ロドリゲスを想起させる」と指摘している。ただ違いは、Aロッドの場合は現役引退を発表した。しかし、イチローの場合は引退を発表していない。誰が見ても、若手ならいざ知らず、今期ダメなものが、来季良くなるとは考えにくい。愚生が思うに、Aロッドは球団の意向をくみ取ったのに対して、イチローはこの意味がわからないのだろうか。もし、来季プレーしたいなら自由契約を望むのが道理だ。そうでないなら、体面を保つために、解雇という単語を使いたくなかったのだろうか。余談だが、 本拠のシアトルでの地元紙シアトル・タイムズ紙電子版に「我々は皆、イチローが好き。しかし、チームは彼を戦力外通告する時がやってきた」とのコラムが掲載された。この文章にはアンケートも掲載されており、ロースターに残るべきは20%強だけで、自ら引退すべきが60%強、チームが解雇すべきも20%弱と、マリナーズファンの厳しい意見が多かった。
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