藤井七段が石田五段を破って竜王戦5組優勝
昨日は、Abema-TVで将棋の第31期竜王戦のランキング戦5組決勝を観戦した。無論、朝から夜10時頃までの対局だ。全ての時間見ていたわけではない。史上最年少で七段昇段した藤井七段は、関西所属棋士のため、藤井聡太七段(15)vs石田直裕五段(29)の対局は関西将棋会館で行われた。96手で藤井七段が石田五段を破って5組優勝を果たし、2年連続での決勝トーナメントへの出場を決めた。愚生の棋力では、将棋を見てもどちらが優勢なのかなどわかるはずはない。だから、プロ棋士の解説を聞きながらの観戦となる。藤井七段は、終盤、鋭い読みで勝利を勝ち取ったという総括だった。傍から見ていて、高校一年生(15)だから学校に行く暇が取れるのだろうかと心配になる。石田直裕五段は、中央大学理工学部卒業後の2012年10月1日(23歳)でプロ棋士になった。やはり、プロになれなかった場合を想定して大学にも進学したようだ。最近では、平成29年度に宇都宮大学教育学部4年生の長谷部浩平四段がプロ棋士となった。藤井七段のように、中学生で棋士になってしまえば進路は、はっきりする。しかし、仮にプロになれなかった場合のリスクは大きい。担保として大学に行く人も多いようだ。ただ、棋士の世界は実力が物を言う実力社会だ。東大卒の棋士もいるが、学歴との相関関係はないようだ。藤井七段は今年度は無傷の7連勝で、竜王戦予選の優勝賞金155万円も手にした。決勝トーナメントで、羽生竜王と対戦する挑戦権獲得までには、最短で7連勝が必要だ。まだまだ、道は遠いが期待したい。ところで、こういう話題性があることには、必ず政治家が絡んでくる。藤井七段は、愛知県瀬戸市出身だ。そのため、対局するには将棋会館のある東京か大阪に出向かねばならない。ただ、中央リニア新幹線が完成すれば名古屋と東京間は、40分で行き来ができる。名古屋に将棋会館があれば、遠征する負担はずいぶん少ないかどうかは疑わしい。しかし、愛知県の大村秀章知事は記者会見で名古屋に将棋会館をつくる構想を披露した。また同日、名古屋市の河村たかし市長も市で同様の考えがあると表明した。こういう話は、県民も市民であっても、反対する人はいない。政治家の点数稼ぎとして藤井七段への便乗だ。大村知事と河村市長は、仲が悪かったと思っていたが、こういう話は別腹のようだ。名古屋将棋会館の話について、「将棋ブームに貢献する藤井七段がいる名古屋にあっても不釣り合いではないと思う。県としても取り組みたい」と意欲。一方、河村市長も「名古屋本部を作りますよ。名古屋城の近くがいいんじゃないですか」と述べ、「ええ場所で藤井さんが対局できるように」と地元での活躍に期待を寄せ、日本将棋連盟に打診したという。政治家になるには「乞食が茶碗の音で目を覚ます」という研ぎ澄まされた感覚が必要なようだ。
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