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2018年6月12日 (火)

せめて、三年半で株価がニ倍

171031fang_tr8  ニューヨーク外為市場は、今週のFOMCで追加利上げに踏み切るとの見方が大勢だ。そのため、米国債利回りが上昇したが、株式市場は小幅高で引けた。G7サミットでは何も成果が出ないことは織り込み済みで、市場は米朝首脳会談で良いニュースを期待しているようだ。また、今週の米FOMC、ECBにも注目している。昨日の10年債金利は、2.9516%、ダウ工業株30種は、25322.31ドル、ナスダック総合指数は、+14.41で、7659.93だった。為替も株も、上げも下げもしない。昨日は、元気が良いFANG株も方向性が見えない状況だ。フェイスブックに情報漏洩の悪材料が出ていたが、期待に反して株価は上昇していた。これまで、他の株に比べ上げが少なかった分、影響がなかったようだ。今頃は、四半期決算期の発表がないため、需給や金利動向にしか株価は反応しない。巷には、FANG銘柄は割高という見方がある。しかし、事業の拡大スピードに合わせて、株価が上昇していることを考慮すれば、割高でバブルとはいえない。過去5年平均成長率が最も低いアルファベット(グーグル)でも20%近くの値を示している。これは他のハイテク銘柄以外の企業からすると、非常に高い成長率だ。元本が2倍になるには、年間の成長率が10%の場合は約7年、20%の場合は約3年半、30%の場合は約2年半だ。FANG銘柄のように年間20%のペースで成長している場合、約3年半で事業規模が2倍。約7年で4倍となる。フェイスブックとアルファベットは過去からの株価チャートを見ると、一直線に上昇している。しかし、歩調を合わせて事業も拡大しているから妥当な価格だと見なせる。さらに過熱気味に見えるAmazonでも、高い成長率が維持できるのなら正当化される。ちなみに、PERではなくPSR(Price to Sales Ratio株価売上高倍率)で比較する根拠は、成長企業は先行投資に大半のキャッシュを割り当てる。そのため、損益計算書上に利益がほとんど出ない。事業構造上、ほとんど利益を残さない成長企業のPERを見ても、株価を正当に評価はできない。この指標の場合、FANG銘柄の成長率が下降するのなら、株価は暴落する可能性は大きい。では、なぜFANG銘柄が驚異的な業績を叩き出しているのだろうか。それは、インターネットの利用人口と利用時間の増加が原因だ。特にスマートフォンの普及によって、今までインターネットに接続されていなかった人も1日24時間、接続しっぱなしになってきた。このインターネットの爆発がいつまで続くかが株価の成長率に大きく関与する。この先、インターネットに接続しない時代に逆戻りするとはない。これ以外で考えられることは、FANG銘柄のライバル企業が出現して、市場を奪う時だ。しかし、愚生の目には、これらの勝ち組企業に対する刺客があるとは思えない。そう考えれば、このトレンドは、少なくとも5Gネットワーク環境が整備される2020年頃から、更に5年間以上は続く気がする。捕らぬ狸の皮算用ではあるが、それが当面の7年間とすれば、20%の成長とすれば4倍となる。石の上にも3年というが、がまん強く7年辛抱すれば 4倍になる計算だ。年老いてくると、そんな長い間は待っていられない。せめて、3.5年で株価が倍くらいになって欲しいものだ。

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