経歴詐称と大騒ぎするような問題ではない
最近のネットでは、小池百合子都知事の学歴詐称疑惑が話題となっている。小池氏は、自著などの経歴に「1972年、カイロ大学文学部に入学し、1976年、首席で卒業」などと記している。愚生と重なる年代の人物なので多少の興味が湧く。疑惑の始まりは、カイロ留学時代に同居していた女性が、「小池さんは実際にはカイロ大学を卒業していません。」と明かしたことからだ。それによれば、過去に小池氏に関する記事を寄稿してきた石井氏の元へ、当時の同居女性から手紙が届き、石井氏がエジプトで面会した。女性は、50年近く前の当時のことをメモした手帳や、日本に送った膨大な量の手紙を保存していた。現在70代後半というこの女性によれば、カイロ留学中に小池氏がアラビア語をほとんど話すことはなかった。小池氏の行ったアラビア語の語学学校も初歩レベルだった。それなのにカイロ大に入学できたのは、父親が当時のエジプト情報相と知り合いで「コネで入れてもらえる」と小池氏は話していたそうだ。また、カイロ大卒業の経歴については、サダト大統領夫人の来日時に小池は一時帰国した。そして、アテンド役を務めた際に、新聞記事にカイロ大卒と小池氏が書かれてしまった。そういう訳で、その後カイロ大卒で通したという。ただ、小池氏は都知事選の際に「卒業証書」と「卒業証明書」を公表している。また、カイロ大側も小池氏が卒業した記録があると複数のメディアに回答している。真偽は分からない。この告発女性も含めて誰かが嘘をついているようだ。いろいろな噂が飛び交ってはいるが、愚生はこれに関して、どうも首席卒業というのは、言い過ぎた感があると思う。そして、卒業に関しては、大学側が認めているのだから嘘ではなさそうだ。ただ、コネで入学して、コネで卒業した疑念はありそうだ。しかし、そういうことを問いただせば、野球選手や政治家、金持ちのドラ息子とコネ入学など掃いて捨てるほどいる。推薦枠がなかった昔の国立大以外は、コネ入学など珍しい話ではない。というか、私大のスポーツ推薦や単願の推薦入学など、今でも日常茶飯事だ。森元首相など、自分ではっきりと入試では名前しか書かなかったと言っている。江川卓など、親父が慶大に行かせるなどと、上から目線で発言して落ちた例はあるが・・。そういえば、桑田の早大偽装事件などもあった。ネットにあった話しだが、カイロ大も卒業証書を免罪符のように売っていた時代もあるというから、小池氏が在籍したことは間違いなさそうだ。愚生の個人的な感覚だが、小泉首相や安倍首相の英語力に比べれば、小池氏の英語力のほうが遥かに優る気がする。そして、小池氏がカイロ大卒だからと言って、選挙で当選したわけではない。愚生の住む地域の市議選でも、東大卒の肩書きでも落選。Fランク私大であっても当選する。この事実から、あまり選挙の当落と学歴は関係がなさそうだ。いずれにせよ、小池氏の経歴は嘘とは言えないが、誇張された部分があることは事実だ。ところで、愚生が学生時代に欧州一人旅をした時に、スペインで最近まで刑務所にいたという若者に出会った。お互い下手な英語だったため、意思の疎通は完全ではなかった。ただ、現地の不良に取り囲まれた際に、彼に助けてもらった。彼自身は、アラブ人だったが現地人と話していたので、スペイン語も話すことができたようだ。日本に居れば、外国語と言うと何か特別なように聞こえる。しかし、欧州に行けば何か国語も流暢に話す人は多い。移民が多いカリフォルニアなど、スペイン語が標準語のように使用されている。小池氏の首長としての行政能力には疑問を持つから、都知事の再選だけは止めて頂きたい。しかし、経歴詐称と大騒ぎするような問題ではない。昨今、大卒が6割を超える日本では、学位など何の役にも立たない。何ができるかという、本人自体の実力が求められる。
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